44歳で米マイクロソフトに転職し、4年前からアメリカでAzure Functionsというクラウドサービスのエンジニアとして働いている牛尾剛さん。「世界一流のエンジニア」と仕事をする中で気が付いたのは、彼らも全員が天才というわけではなく、「思考法(マインドセット)」が高い生産性を形作っているということだった。 【画像】牛尾流タイムボックス制の1日の時間割 実は30代でADHDだと診断された牛尾さんは、不器用さやぐったり疲れる感覚に悩んでいた。だからこそ不得意な仕事でも生産性を上げることを研究してきたという。できるプログラマとできないプログラマの差は25倍あると言われるソフトウェアの世界の中で、牛尾さんが見出したマインドセットを綴った『世界一流エンジニアの思考法』より、一部を抜粋して紹介する。 皆さんも、長時間労働はかえって効率が悪いという話は聞いたことがあるだろう。長年、私もそのぐらいの認
(6)ほかの解決すべき問題が次々と列挙される このような反応の前提には、その会社が受け入れることのできるポジティブな変化に一定の限界があるという発想がある。そして、自社が現在すでにその上限に達しつつあると言いたいのだ。人々は往々にして、自社が好ましい変化を遂げる能力を過小評価する傾向がある(また同様に、変わらないことの本当の代償も過小評価する場合が多い)。しかし、あなたが掘り起こした問題は、フラストレーションや標準的な水準を下回っている状況、また一部の組織においては真に深刻な現状を映し出すものであり、迅速に対処すべきである。 (7)将来もっと好ましいタイミングが訪れると言われる これは、最もよく見られる抵抗のパターンかもしれない。将来、より変革を推し進めやすい状況が整うはずだという幻想を抱く人が非常に多いのだ。しかし、筆者らの経験から言うと、そのようなケースはほとんどない。たいていはその逆
今回話題にしたいのは、「上司より早く退社してはならない」などのように、大勢の人が“そうすべきだ”と信じ、取り入れている会社も多いのに、実は組織をダメにしてしまうビジネスルールや慣習です。 その筆頭は、1on1(ワンオンワン)ミーティングです。 1on1ミーティングとは、主に部下の育成を目的に行われる、上司と部下の1対1の面談のこと。「1on1ミーティングをすれば部下の本心を引き出せるはずだ」と思い込んでいる上司は少なくありませんが、決してそんなことはありません。 そのような上司が開く1on1ミーティングは、「最近どう?」から始まり、とりとめのない話で終わりがちです。上司は「しっかり部下と意思の疎通が図れた」と満足する一方で、部下は「全然自分の話を聞いてもらえない」と、上司や会社に対して嫌悪感を抱くようになります。 すべてがムダとは言いませんが、上記のようなケースでは何の意味もないのです。
稲盛ライブラリー+ダイヤモンド社「稲盛和夫経営講演選集」共同チーム いなもりらいぶらりーだいやもんどしゃいなもりかずおけいえいこうえんせんしゅうきょうどうちーむ 1932年、鹿児島生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長を務めた。また、84年に第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任。2001年より最高顧問。10年には日本航空会長に就任。会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問。1984年には稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。 2022年8月、90歳でその生涯を閉じる。 経営――稲盛和夫、原点を語る 2つの世界的大企業、京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた「経営のカリスマ」、稲盛和夫が本当に大切にしていたこととは? 経営者として修羅場に置かれ
『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』著者で、SNSを中心にライフハックや仕事術などを発信しているF太氏。今回は「無理なく生きるコツ」をテーマに、自身の経験を踏まえたアドバイスを送ります。本記事では、働きながらメンタルを守るために大切な“考え方”について語りました。 前回の記事はこちら なんとか就職したコールセンターを3ヶ月でクビに 山本沙弥氏(以下、山本):コールセンターで働かれたということですが、またここでもドラマがあったんでしょうか。 F太氏(以下、F太):そうなんですよ。「自分にできることってコールセンターしかない」「後がない」と思ってその仕事を選んだんですよね。派遣だったので指定された職場に行って、でもそこを3ヶ月でクビになっちゃうんです。 山本:これはけっこう驚きですね。 F太:そうなんですよ。僕の中では「もう後がない」と思ってこの仕事に就いているので、すっごく
「仕事ができるあの人は、すごく人当たりもいい。あの魅力は、彼にしかないものだよな……」 そんな、仕事の能力が高いだけでなく対人関係もうまくいっている人に憧れを抱きつつも、「自分はあんなふうにはなれない」と諦めていませんか? 今回の記事では「仕事ができて、いい人間関係にも恵まれる人」になるために身につけたい3つのスキルをご紹介します。それらを意識して、あなたもぜひ周囲から憧れられる存在へと近づいてみましょう。 【ライタープロフィール】 青野透子 大学では経営学を専攻。科学的に効果のあるメンタル管理方法への理解が深く、マインドセット・対人関係についての執筆が得意。科学(脳科学・心理学)に基づいた勉強法への関心も強く、執筆を通して得たノウハウをもとに、勉強の習慣化に成功している。 身につけたいスキル1:「雑談」スキル 身につけたいスキル2:「感情を言語化する」スキル 身につけるべきスキル3:「柔
「問題意識」はどこからくるか 「問題意識を持て」とよく言われます。はたして、そう言われて自動的に問題意識が生まれてくるものでしょうか。 そもそも、問題意識とはいったい何でしょうか。すでに問題が目の前で起こっている場合は、「問題意識を持て」などと悠長なことは言いません。 問題意識の有無を論議するまでもなく、問題が存在するわけですから、それを解決するしかないのです。 つまり、「目に見える問題」については、問題意識という言葉は使いません。「目に見えない問題」「気がつかない問題」についてのみ問題意識と言うのです。 ということは、問題意識とは、問題が顕在化する前に問題が生じる可能性を感じとる能力であるといえます。 養生という言葉があります。ふだんから健康に気をつけて養生に努めている人は、わずかな身体の変調を敏感に汲みとって、休息をとったり、医者に相談に行ったりします。だから大病にはかからず長命を全う
最後は、「順番を決める」です。自分の目の前の仕事・勉強を、どういう順番でどうするのか、ということを明確にするのです。 集中力を高める方法3:明確な順番を決める みなさんが「集中できない!」とお悩みのタイミングって、大抵の場合は「最初の5分」なのではないでしょうか。 「やり始めたら案外、集中できるけれど、集中し始めるまでが長い」ということってありますよね。 もっと言えば、「机について仕事や勉強を始めよう」と思うそのタイミングまでが長くなってしまって、なかなか集中できる状態まで持っていけない、ということもあると思います。PCを起動しても、「ああ、今日も仕事面倒くさいなぁ」と、ちょっとダラダラしてしまう、という人も多いのではないでしょうか。 だから、「最初の5分」の集中ハードルを下げる工夫をすればいいのです。 そのために重要なのは、その仕事・勉強の「明確な順番」を最初に決めてしまうということです
京都大学経済学部経済学部経済経営学科卒業。高校時代は平均偏差値80、最高偏差値 95を出し、京都大学に首席で合格。2014年から3年連続で『最強の頭脳 日本一決定戦! 頭脳王』(日本テレビ系)FINALISTになり、一躍人気に。小学生の頃より競技かるたを始め、現在八段。2019年1月には競技かるたの日本一、第65期名人の座につき、 翌年も名人位を防衛。現在は論理力、記憶力、没頭力を同時に上げるエキスパートとして全国各地で講演活動も行っている。オンライン個別指導塾「粂原学園」の代表講師として、学生から社会人まで受講生95%の成績アップに成功する。「1ヵ月で TOEIC® 550点から750点にアップ」「1年で偏差値35が70にアップし、一流大学に合格」「3ヵ月で定期テスト200位から2位に浮上」など、1on1指導が好評を博している。 偏差値95の勉強法 京大首席合格、3年連続「頭脳王」FIN
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あだち・ゆうや/Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。仕事、マネジメントに関するメディア『Books&Apps』を運営する一方で、企業の現場でコンサルティング活動を行う。著書に、『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(日本実業出版社)、『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)、『人生がうまくいかないと感じる人のための超アウトプット入門』(河出書房新社)、『すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人』『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』(日本実業出版社)など。 頭のいい人が話す前に考えていること 子どものころ、「ちゃんと考えてから話して」と言われたことはないだろうか。もしくは上司に「よく考えて」とか「ち
1975年生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了後、理系研究職の道を諦め、給料が少し高いという理由でデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事し、その後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのちに独立。現在はマーケティング会社「ティネクト株式会社」の経営者として、コンサルティング、webメディアの運営支援、記事執筆などを行う。また、個人ブログとして始めた「Books&Apps」が“本質的でためになる”と話題になり、今では累計1億2000万PVを誇る知る人ぞ知るビジネスメディアに。 頭のいい人が話す前に考えていること 子どものころ、「ちゃんと考えてから話して」と言われたことはないだろうか。もしくは上司に「よく考えて」とか「ちゃんと考えた?」
日本型組織とデジタル化は「相性悪すぎ」、米国に差を付けられた必然理由 篠﨑教授のインフォメーション・エコノミー(第157回)(2/2)
プロフィール:神樹兵輔(かみき へいすけ) 投資コンサルタント&マネーアナリスト。富裕層向けに「海外投資懇話会」を主宰し、金融・為替・不動産投資情報を提供。著書に『眠れなくなるほど面白い 図解 経済の話』 『面白いほどよくわかる最新経済のしくみ』(日本文芸社)、『経済のカラクリ』 (祥伝社)、『見るだけでわかるピケティ超図解――21世紀の資本完全マスター』 (フォレスト出版)、『知らないとソンする! 価格と儲けのカラクリ』(高橋書店)など著書多数。 マイカー、マイホーム、生命保険、教育費は貧困老後の権現 みなさま、こんにちは! 「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔です。 今回は「日本で老後貧乏になる早道は『マイカー』『マイホーム』『生命保険』『教育費』 の4つ!」というテーマで、その悲惨な理由をえぐっていきます。 世界一維持費の高い日本での自動車保有、巨額負債で
あだち・ゆうや/Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をする。仕事、マネジメントに関するメディア『Books&Apps』を運営する一方で、企業の現場でコンサルティング活動を行う。著書に、『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(日本実業出版社)、『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)、『人生がうまくいかないと感じる人のための超アウトプット入門』(河出書房新社)、『すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人』『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』(日本実業出版社)など。 頭のいい人が話す前に考えていること 子どものころ、「ちゃんと考えてから話して」と言われたことはないだろうか。もしくは上司に「よく考えて」とか「ち
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