約100年前に軽く見積もって20人以上犠牲となったオクラホマ州での殺人事件の話。100年前とは言え大きな事件の為、私が知らないだけで結構有名な事件なのかと思ったが、著者曰くアメリカ人でも大半が知らない事件らしい。 1870年代、白人たちの都合で他の地域から追い出されたオセージ族と言うアメリカ先住民がオクラホマ州の一画に移住する。痩せて農耕には向かないため、白人にとっては無用と思われた土地なのだがオセージ族が移住後に石油が発見される。 当時のオセージ族には賢いリーダーがおり移住するにあたり地下資源等々にも権利が及ぶような条件で契約していた。そのため全米の石油発掘業者が事業を行う際オセージ族に掘削権のリース料を払う形になりオセージ族全体に莫大な金が転がり込むようになる。 移住から40数年後、オセージ族は全米でも屈指の富裕層となっていた(アメリカ人が自動車を持つ割合は10人に1人に対しオセージ族