知的障害者による犯罪や問題行動の再発を防ぐ教育プログラムを、大阪府立砂川厚生福祉センター(大阪府泉南市)が開発した。実際の行為に関係する登場人物を演じることで、本人や相手の心の動きを知り、行動の深刻さを改めて実感してもらう内容。既に支援施設で試行しており、受講した障害者に効果がみられるという。司法と福祉行政のはざまにいる「累犯障害者」に対する支援のモデルとして注目されている。 トラブルが起きやすい場面を想定して対応を考える認知行動療法を基に「性の教育(SE)」「怒りのコントロール(ACT)」「生活技能訓練(SST)」の3種類のプログラムを組み合わせて実施。臨床心理学や社会福祉学などの大学教授、准教授計3人が監修にあたっている。 「SE」のプログラムでは、人の体を触ったのにうそをつく場面などを設定。4、5人が、触る側と触られた側などの「役」を演じ、うそをつく理由やうそをつかれた人の気持ちをそ
大阪で発生する強制わいせつ事件は小学生が狙われることが最も多く、東京の2倍に上ることが4日、捜査関係者への取材で分かった。危険な場所は夕暮れ時の通学路。昨年10月には11〜13歳の女児3人が下校中、男に相次いで車で連れ去られそうになり、保護者や児童を不安に陥れた。こうした犯罪は夏場に起きるイメージがあるが、近年は冬場の性犯罪も少なくないといい、大阪府警の幹部は「真冬でも油断は禁物」と注意を呼びかけている。 地域パニック 「殺されたくなかったら車に乗れ」 昨年10月25日午後4時35分ごろ、男は岸和田市で小学6年の女児(11)をつけ回し、人けのない路上でこうすごんだという。 女児は恐怖でしゃがみこんだが、「いやや!!」と勇気を出して叫んだ。男は逃げ去り、女児は無事だったが、同じころ、他にも女児2人が襲われていたことが分かり、地域は一時パニック状態に。地元の小中学校で集団下校が徹底された。 男
追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子学生=当時(20)=が大学でいじめを受け続けたとする遺書を残して自殺した問題で、男子学生が複数の学生から人前でズボンを脱がされたり、イスラム過激派テロリスト「ビンラディン」とのあだ名で呼ばれるなどの嫌がらせを受けていたことが26日、分かった。男子学生の親友が証言した。大学側はこれまでいじめの事実を強く否定してきたが、男子学生が、こうした嫌がらせをいじめと受け止め、自殺を図った疑いが強まった。 いじめとみられる嫌がらせの具体的内容が判明するのは初めて。男子学生の友人らが結成した「自殺事件原因追及の会」に対し、男子学生と特に親しかった友人の1人が証言した。 それによると、男子学生がたびたび嫌がらせを受けていたのは、遊び仲間だった複数の学生。人前でズボンを脱がされたり、花火を直接向けられたりしたほか、本名ではなく、「ビンラディン」と呼ば
追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子学生(当時20)が2007年、いじめを受けたなどとする遺書を残して自殺した問題で、大学が設けた第三者委員会(委員長・宮崎裕二弁護士)は27日、「自殺の原因としていじめの存在を否定できない」とする報告書を公表した。 同委員会は今年10月以降、男子学生が所属していた経営学部マーケティング科の担当教員や学生ら約20人から事情を聴き、男子学生が他の学生にズボンを脱がされたり、花火を向けられたりしていたという間接的証言を得た。また、遺書に「学校で受け続けたイジメ」とあることを重く見て、「いじめの具体的事実を特定することはできないが、いじめが存在したことは推定される」と結論づけたという。 同大学の落合正行学長は「前途ある学生の自死を未然に防げなかったこと、誠に申し訳ありませんでした」と陳謝。大学は再発防止策として、人権啓発講座の充実やいじ
大阪府内で今年1〜11月に発生したオレオレ詐欺被害のうち、約98%が警察官を装う手口だったことが25日、府警などへの取材で分かった。全国平均は約31%で、被害件数そのものは東京や愛知の方が多いものの、比率では大阪が突出しているという。 息子や孫などを装った従来型のオレオレ詐欺の被害には遭いにくいとされていた大阪人。警察庁の担当者は「大阪では、親族から『困っているから助けて』と頼まれるより、警察官に『このままではあなたが損をしますよ』と言われる方が、心理的な動揺が大きいのかもしれない」と指摘している。 警察官を装う手口のオレオレ詐欺は、今年に入って全国的に急増。警察官を名乗る人物が高齢者宅などに電話をかけ、「あなたの口座が犯罪に利用されています」「勝手に預金が引き出されていました」などと不安をあおった上で、「銀行関係者を行かせるのでキャッシュカードを渡してほしい」と依頼。直後に一見、誠実そう
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