あとで読むに関するRoubleのブックマーク (183)

  • 満たされない物語と円環の理-「劇場版魔法少女まどかマギカ」考察

    「劇場版魔法少女まどかマギカ-新編 反逆の物語」を鑑賞。 TVシリーズのまどかマギカに続く新しい物語として面白かった。 TVシリーズではいきつくところまで物語を描いたように感じたが、 映画ではTVシリーズのその先の物語が描けたという点に感動した。 ※ネタバレ要素が多いので、編を未見の方はご注意ください。 暁美ほむらは何に反逆したのか 副題に「反逆の物語」とあるが、反逆したのは暁美ほむら。 反逆する対象は、まず自分自身で作り出した妄想的な閉鎖世界であり、 その次に円環の理と言われる鹿目まどか、 そして鹿目まどかが書き換えたあとの世界だ。 これは暁美ほむらが自分にとっての鹿目まどかを取り戻す戦いでもある。 他のキャラクターが、世界がどうなろうとも、おかまいなし。 そんな暁美ほむらを描くために、 作では円環の理を象徴すると思われる円/円状のモチーフが多用される。 繰り返される円環の理を象徴す

    満たされない物語と円環の理-「劇場版魔法少女まどかマギカ」考察
  • 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 雑記 - 沈黙からの証だて

    2013-10-26 劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 雑記 観てきました。内容に触れてます。 ものすごく親切なおはなしだった。上映前に並んでいるとき、お前らに何がわかるんだどうせぶっちーがー覇権がー誰も見たことのないものがーとか言いたくて来たんだろくたばれ、と思ってしまって(当によくない)、じゃあお前はわかっているのかと訊かれればそんなわけないんですけど。テレビ版ないし総集編のまどかマギカというのは独善についてのおはなしで、マミさんだってさやかだって杏子だって、ほむらだってまどかだって、みんなみんな独善のために動いていて、その独善が独善として貫かれたのが杏子とさやかであったり、まどかとほむらであったと思っているんですけど、特にまどかとほむらについては、来なら独善であるが故に交錯しない互いのそれがその独善の志向によって奇跡的にお互いの範囲が重複して、その中で関わりあって

  • (ネタバレ注意)〈古典部〉シリーズ『長い休日』考察―努力と友情、そして信仰の危機 - 新・怖いくらいに青い空

    長い休日 <古典部>シリーズの最新話『長い休日』を早速読んだ。今回の話は、奉太郎が何故「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーにして生きるようになったのか、そのきっかけとなった小学生時代のエピソードが中心となっている。この話を読んだ時、正直驚いた。ポジティブ方向への転換点を描く物語は全く珍しくないが、ネガティブ方向への転換点を描くのは非常に珍しいからだ。例えば、心を閉ざしていた人が少し心を開くようになったとか、夢を諦めて自暴自棄になっていた人が「自分もまだ捨てたもんじゃないな」と再び思えるようになったとか、そういった前向きな転換は物語にしやすいし、構図的にも美しい。しかし、この世の中にはそれとは全く逆の転換、つまり努力や献身や友情といったものに価値を見いだせなくなるような瞬間というものも確実に存在している。そのような転機のことを作では「長い休日

    (ネタバレ注意)〈古典部〉シリーズ『長い休日』考察―努力と友情、そして信仰の危機 - 新・怖いくらいに青い空