南アフリカのマンデラ元大統領をたたえるため、先月、設置された銅像の耳の中に、小さなウサギの像が彫り込まれていたことが分かり、南アフリカ政府は銅像の尊厳を損なうとして撤去を命じる騒ぎとなっています。 ウサギの像は、南アフリカの首都プレトリアに先月、設置された高さ9メートルあるマンデラ元大統領の銅像の耳の穴の中に立っている姿で、地元メディアが報道したことで発覚しました。 地元メディアによりますと、ウサギを彫り込んだのは銅像を制作した2人の芸術家で、銅像に自分の署名を入れることができなかったり、厳しい締め切りに間に合わせるように働かされたりしたことへの不満を表すため、南アフリカで「せっかち」を意味するウサギにしたということです。 マンデラ氏は、ユーモアにあふれた人物だったことが知られていますが、南アフリカ政府の担当者は、「勝手に動物を彫り込むことは銅像の尊厳を損なうものだ」と述べ、ユーモアでは済