国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会(会長・大村秀章愛知県知事)が名古屋市に未払い分の負担金の支払いを求めていた訴訟をめぐり、市は13日、実行委に負担金と利息計3927万円を支払ったと発表した。 河村たかし市長は同日、記者団の取材に応じ、負担金を支払わないことで毎月14万円ほど利息が発生していたと説明。「市民感情に配慮した」とし、「仮払い」で支払ったと明かした。一方、上告の取り下げについては「できるわけがない」と否定。最高裁で勝訴した場合には返還を求める考えを示した。 県は「仮払い」ではなく、未払いだった負担金の支払いを受けたとの立場で、大村氏は記者団に「(市の)見解が違うのであれば、支払わなければいい」と述べた。 訴訟は、実行委が市に負担金の支払いを求めて提訴。一審、二審とも市側に未払い分全額の支払いを命じていた。(小林圭)