先月末に退位したベネディクトゥス(ベネディクト)16世に代わる新たなローマ法王を決める選挙、コンクラーベが、きょう3月12日より始まる。 2005年のヨハネ・パウロ2世の死去にともなう前回のコンクラーベによって、日本人にもコンクラーベの名はよく知られるようになった。 今回のベネディクト16世退位に際しても、ツイッターなどに「根競べ」と引っかけたダジャレがあふれかえった。 コンクラーベ(CUM CLAVIS)はラテン語で、鍵で閉めるという意味だ。文字通り、選挙に参加する枢機卿たちは、新法王が決まるまで鍵のかかった部屋に閉じこもらなくてはいけない。そこで3分の2以上の票を獲得した者が法王となる。現行の決まりでは、最初の10日間に30回まで投票しても決まらないのであれば、枢機卿の5割以上の賛同を得たうえで、過半数の票獲得でも選出できる。ただし昔はこれが、得票数が3分の2以上に達しなければ延々と投