刃傷事件後「痛み軽い」=吉良上野介と面談-西本願寺で史料発見・京都 西本願寺が保存する史料から発見された吉良上野介と寺側の親交を示す記録=11月29日、京都市下京区 江戸城・松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介に切り付けた「忠臣蔵」の刃傷事件の後、吉良の様子を伝える記録が西本願寺(京都市下京区)の所蔵史料から見つかった。吉良について「痛みも軽く、食事も変わらない」と記されていた。西本願寺によると、事件直後の吉良の様子を伝える史料は極めて珍しいという。 史料は「江戸江遣書状留帳(えどへつかわすしょじょうのとどめちょう)」。西本願寺から江戸の築地本願寺に出した手紙の内容を記録したもので、刃傷事件から赤穂浪士の討ち入りまで、2年足らずの吉良と寺側のやりとりが含まれていた。 史料によると、元禄14(1701)年3月14日の刃傷事件後、吉良家と親交のあった西本願寺は江戸の関係者らに、見舞いや原因究明