クマの肉を食べたことで旋毛虫症を発症した事例が、相次いで3例発生したことが報告された。いずれも同じ1頭のクマの肉が原因食品で、うち2例はローストして食べ、1例はカツにして食べていた。市立札幌病院感染症内科の児玉文宏氏らが、第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会(2018年10月24~26日、東京)で報告した。同氏らは、野生鳥獣肉(ジビエ)ブームの中、旋毛虫症などの感染症リスクが高まっていると
「肉フェス」が食中毒騒動に揺れている。なぜこんなことになっているのだろうか。確かに一時期の“鶏の常識”は、「鶏肉も(魚同様)鮮度がよければ、生で食べられる」だった。’00年代に入ってもその常識は一部で生きていた。 だが、たった一度の食あたりが生命を左右しかねない。それが鶏刺しだ。国内のカンピロバクター食中毒の原因は「不明」を除けば、「生、もしくは加熱不足の鶏肉」がほとんどなのだ。 実はカンピロバクター食中毒は、国内においてもっとも多い食中毒だ。厚労省のデータで2014年の食中毒発生状況を見ると、カンピロバクター306件(患者数1893人)、ノロウイルス293件(同10506人)。年によって多少の前後はあるものの、ここ十数年、カンピロバクターはノロウイルスと並んで、もっとも多く食中毒を多く出している原因菌だ。 そしてカンピロバクターは、指定難病であるギラン・バレー症候群との関わりが証明されて
2016.05.10 「肉フェス TOKYO 2016 春」における食中毒の疑いのある事案の発生、および相談窓口開設のお知らせ この度は、「肉フェス TOKYO 2016 春」にご来場いただきましてありがとうございます。 Food Nations実行委員会主催で、4月28日(木)~5月8日(日)までお台場シンボルプロムナード公園夢の広場で開催いたしました「肉フェス TOKYO 2016 春」におきまして、ハーブチキンささみ寿司を食べられたお客様の一部から、発熱、腹痛、下痢など、食中毒の疑いのある症状についてのご連絡を頂きました。 事務局では、原因について調査しております。 また、この件に関しましてのお客様相談窓口を本日5月10日(火)より開設いたしました。 お心あたりのある方は、下記電話番号までご連絡ください。 ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ありません。
執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2014年7月23日 水曜日 キーワード:メディア 食中毒 18年前の1996年7月、大阪・堺市で腸管出血性大腸菌O157によって10人が亡くなった事件を憶えている人は多いだろう。しかし、3年前の2011年、ドイツとフランスで発生したO104による食中毒事件を知っている人は少ないかもしれない。7月26日はドイツ政府によってO104事件の収束宣言がだされた日だ。 海外の出来事であり、その頃日本は大震災直後、放射性物質汚染で大騒ぎだったので、断片的にしか報道されなかったが、今になっても、感染ルートや病原菌の出現メカニズムなど解明されていないことが多い。行政や研究機関から出た最終報告書でも、「想定外の出来事だった」、「パラダ
コンビニでお寿司やお刺身が買え、安全に食べることができるコールドチェーン(温度を保ったまま輸送できるシステム)が整っている日本。 海外の感染症専門家をコンビニにつれていくとびっくりするのがまずこの生鮮食品含めた選択肢の多さ。 あとはマスクの多様さ(苦笑)。 「日本人は本当にマスクが好きなんですねえ・・・」 ごにょごにょ・・・・この話はまた別の機会に。 「おにぎり と その周辺」 で書きましたが、「安全」も、温度管理を可能にする電気や設備があるから、であります。電気は大切。 なので、「停電」によって適温が保たれなくなると、感染制御ができなくなって食中毒などの事故がおこります。 最近の保護者は、子どものお弁当に、スーパーなどでもらった保冷剤をいれたり、凍らせたペットボトルなどを保冷剤がわりにしたりと、いろいろな工夫をしています(日本の親御さん、すごい)。 温度管理がうまくいかなくてブドウ球菌→
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ああ、また起きてしまった。食品衛生関係者の多くがそう思ったに違いない。 北海道の高齢者施設などで腸管出血性大腸菌O157感染が起きて、約100人が症状を訴え3人が死亡した食中毒事件。札幌市保健所は、原因が「白菜の浅漬け」である、と断定し14日に発表した。 札幌市14日の広報文 札幌市15日の広報文 もともとの汚染源はなんなのか? 土壌にはO157がいる場合があるので、野菜の洗浄、殺菌不足かもしれない。あるいは、牛肉など別の食品から手やまな板などを介して感染する交叉汚染か、従業員に健康保菌者がいた可能性があるのだろうか? それは
□京都大学東南アジア研究所教授・西渕光昭 ■途上国にO157感染者ほとんどいない 今月から飲食店で牛レバー(肝臓)の生食の提供が法令で全面禁止された。レバ刺しファンの中には「昔から食べているけど食中毒になったことがない。なぜ禁止するんだ」と思っている方もいるだろう。牛レバーに限らず、生食には常に食中毒のリスクがつきまとう。リスクの正体を探る-。(文・平沢裕子) ◇ --レバ刺し禁止を決めた厚生労働省審議会の委員だが、レバ刺しは好きか? 西渕 生レバーは食べたことがない。ユッケはある。大学院生のころ、朝3時ぐらいまで研究をして、アパートに帰る途中、焼き肉屋さんにちょっと寄って1杯。ユッケを食べるとすごく元気が出た。肉やレバーの生食がものすごい栄養補給になることは体験として分かる。 --禁止の根拠となったレバー内部のO(オー)157の菌数はかなり少ないが
◇衛生基準順守は馬肉のみ 処理場での除菌も不十分 富山、福井の焼き肉店で生肉のユッケを食べ、4人が死亡した集団食中毒。生の牛肉は広く提供されているが、厚生労働省によるとそもそも、国の衛生基準を守って出荷された牛肉はない。グルメ志向と日本独特の生食文化が土壌となった事件。今こそ、食中毒の怖さを知っておきたい。【小島正美】 食中毒の原因は腸管出血性大腸菌O111だった。腸管出血性大腸菌は家畜の腸に生息し、解体する時に肉の表面に付着して流通すると食中毒の原因となる。 この菌による食中毒は昨年、27件で患者数358人だった(厚生労働省調べ)。食中毒の総数1254件の2%だが、病院の受診患者なども集計した国立感染症研究所の調べでは3000~4000人もの患者がいるという。 主な原因はユッケなど生の牛肉だ。厚労省は96年に牛の生レバーで起きた病原性大腸菌O157の食中毒事件を受け、98年に「生食用食肉
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