コンピューターの対戦型ゲームで競う「eスポーツ」が、盛り上がり始めている。長野県の松本工業高校(松本市)では今夏から、部活動の一つとして、生徒が日々練習に励んでいる。県内の愛好家は団体を立ち上げ、開いた大会も予想以上の参加があったという。 松本工で部活動 目標は全国 「松工(まつこう)」の愛称で知られ、今年で創立80年の松本工業高校。平日の放課後、実習室の片隅で10人ほどの生徒がパソコンに向かっていた。画面上には「リーグ・オブ・レジェンド」というゲーム。キャラクターを操作し、5人の仲間と協力して敵チームの本拠地に攻め込む。「仲間で話し合い、協力しないと勝てない」。2年の前川結冴(ゆいが)君(16)が教えてくれた。 文化部の一つ、電子工学クラブのなかにeスポーツ班ができたのは7月。きっかけは「eスポーツ部をつくりたい」という1年生の声だった。顧問の三澤実先生(52)の働きかけもあって、部内の