無線LAN製品の相互接続性試験や認証を行う業界団体、Wi-Fi Allianceが2018年6月28日、新たなセキュリティ仕様「Wi-Fi CERTIFIED WPA3」や、IoTデバイスの接続設定をシンプル化する「Wi-Fi CERTIFIED Easy Connect」、接続認証を行わないオープンなWi-Fi環境でも通信を暗号化する「Wi-Fi CERTIFIED Enhanced Open」など、新しい仕様を紹介する記者説明会を開催した。 WPA3:パスワード認証はより堅牢に、エンタープライズは192ビット暗号化を追加 WPA3は、2004年に策定され10年以上にわたり使われてきたWPA2に代わる次世代のWi-Fiセキュリティ仕様だ。無線LANアクセスポイント(AP)がデバイスの接続を許可する際の「認証」と、接続後に両者間でやり取りする通信トラフィックを保護する「暗号化」の方式を定め