ロンドン中心部で2日、雪で覆われた橋を歩く人=ロイター ロンドンや英南東部が1日夜から2日にかけて大雪に見舞われ、20センチ以上の積雪を記録した。気象当局によると18年ぶりの大雪で、首都の交通網は大混乱となった。 ロンドン郊外のヒースロー空港では2日朝、着陸した旅客機がスリップし、前輪が緑地帯に突っ込んだ。2本の滑走路は一時閉鎖され、夕方まで全便が欠航。ロンドン市内のバスはすべて、地下鉄も大半が運休した。 英メディアによると、大雪で5人に1人が職場にたどり着けず、経済的な損失は10億ポンド(約1300億円)以上になるという。 米国では、約1週間前にケンタッキー州を中心とする地域が猛烈な寒波と吹雪に襲われ、停電が発生。同州では2日になっても、25万人以上が電気のない生活を強いられる事態になった。この間、少なくとも16人が死亡し、その多くが自家発電機などの使用に伴う一酸化炭素中毒が原因