ロンドン(CNN) 環境に配慮した自動車の開発に取り組む英企業リバーシンプルがこのほど、新型の燃料電池車「アーバン・カー」の試作モデルを公開した。二酸化炭素の排出量は1キロメートル当たり30グラムと、超低燃費で知られる独フォルクスワーゲンの「ポロ・ブルーモーション」に比べても約3分の1に抑えられている。 燃料電池車は、水素と空気中の酸素の化学反応から得られる電気で走行し、水を排出する。リバーシンプルによると、アーバンカーはブレーキをかけた時に発生するエネルギーで走行エネルギーの約8割をまかなうため、燃料電池を従来の5分の1の大きさに抑えることができ、車体の軽量化が可能となった。 同社を設立したヒューゴ・スパワーズ氏はかつて、レースカーの設計、開発を専門とするエンジニアだったが、車の排気ガスが環境に及ぼす影響に危機感を覚え、方向転換を決意した。アーバン・カーの開発は過去9年間にわたる研究の成