ディックに誓って、ガチです。 PKD総選挙、実施!! AKB総選挙も終わってしまいましたが、 SF者ならAKBよりPKD(=フィリップ・K・ディック)! そこでSFマガジン編集部では、PKD総選挙を実施します。 長篇、短篇もろもろ、PKDがこの世に送り出した作品から あなたの推しメン(作品)を選んで、投票をお願いします! 絶対的センター『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が 君臨するか? チームM(movie)の総監督「ブレードランナー」か? 結果はSFマガジン10月号(8月25日発売号)にて、堂々発表! 応募して、あなたの推しメンを神7(ベスト7)に押し上げてください。 ◆投票対象 フィリップ・K・ディックがこの世に送り出した作品、すべて。 長篇、短篇はもちろん、短篇集、ディック原作映画も含みます。 (近日中に当ページにリストをアップいたします) ◆投票
「SF界/文芸界注目の俊英」(コシマキの惹句)とうたわれるチャールズ・ユウの第一長篇。ふたつの"界"にまたがっている。なんだかカッコいい。 SFっぽい文芸も、文芸っぽいSFも、このごろずいぶん増えてきたとはいえ、なかなか垣根(上の惹句なら"/"の隔たり)は高い。 頑固なSF読者「うっぷっぷー、過去を甦らせるなんて言って、あんなバカ厚い小説を書くって、どれだけヒマなんだよ。SFだったらタイムマシンでスマートに収めるのに!」 狷介な文芸読者「うわー、時間テーマなんて言って、アホくさいタイムトラベル理論を捻くり回すって、めっちゃセンス悪っ。文芸だったらマドレーヌと紅茶でエレガントに済ませるのに!」 と、まあ、こんなふう(すみません、極端に模式化しています)。 そんなところへ颯爽とあらわれたチャールズ・ユウが「まあまあ、ケンカはやめて。これでも読んで」と差しだしたのが本書『SF的な宇宙で安全に
「屈辱」という,非常に悪趣味なゲームがある。 デイヴィッド・ロッジの『交換教授』といえば、「屈辱」である。これは誰もが読んでいると思われているが、実は自分は読んでいないという有名文学作品のタイトルを挙げて、参加者の内でその作品を読んでいる人の数が得点となるというゲームである。つまり、得点(作品を読んでいる人の数)が高ければ高いほど、その人に教養がないということになるというその名にふさわしい残酷なゲームなのだ。最初に読んだ時、私は自分こそこのゲームの勝者になれると思った。今も思っている。この小説を読んだ人はどうやらみんな同じことを考えるらしい。白水社 :連載・エッセイ 再読愛読 山崎まどか(1)『交換教授』 わたしは『交換教授』を未読なのだが(別にこのゲームを紹介するからというわけではない),この「屈辱」というゲームのことは又聞きにせよものすごい印象に残っていて(『ハムレット』と口走ってしま
【投げ銭システム:有料に設定されていますが、無料で最後まで読めます。最後まで読んで「気に入ったから投げ銭あげてもいいよ」と思ったら、購入してやってください】 2012年、『別冊映画秘宝 ナチス映画電撃読本 (洋泉社MOOK) 』に書いたモノ。その前に書いた(昨日アップした)「『プロメテウス』が食い足りなかった人に薦める10冊のSF」が編集の人にウケたのか、文字数があの原稿の4000字から10000字に大幅アップ、やはりいくつかのサブジャンルに分類しつつ、そのサブジャンルについての解説もがっちり書いてお送りする形になってます。しかし、自分で書いてて言うのもなんですが、ナチスものってだけでもマニアックなのに、ナチスSFって、ねえ(笑)。 -------------------------------- 第二次世界大戦が終わってからそろそろ七十年。中東からの移民による新たな人種問題やら社会の右傾
トラバで指摘を受けたので一部修正&追加 大森望氏が日本SF作家クラブに入会を拒否られ、それを契機に一部の作家がクラブを退会していることが話題になっている。 日本SF作家クラブが大森望氏の入会を拒否→そのことに不満を持った作家が一斉に退会を表明 http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52095403.html 大森望氏といえば、文学賞メッタ斬り!であれやこれや言って文壇からの顰蹙を買ったり、清涼院流水デビュー時に本の帯に「新本格最凶のカードがミステリの幸福な時代に幕を引く」と書いて真面目なミステリファンの不興を買ったり、このミスの匿名座談会で作家たちから反感を買ったりと、あまり買うべきじゃないものばかりたくさん買い集めているが、しかしそれでも彼がSFにもたらしてきたものは大きい。 人気作品の翻訳、創元SF短編賞の審査員、描き下ろしSFアンソロジーN
話題の書籍の魅力を担当編集者が語る「ブック質問状」。今回は、米作家のジーン・ウルフさんのSF小説で、刊行から約40年の時をへて翻訳された「ピース」(国書刊行会)です。同社編集部の樽本周馬さんに作品の魅力を聞きました。 −−この書籍の魅力は? 本書は、アメリカのSF、ファンタジー界の巨匠ジーン・ウルフが1975年に発表した初期の長編です。米国中西部に住む老人オールデン・デニス・ウィアが静かに自分の人生に起きた不思議な出来事、奇妙な事件を回想する、というのが大まかな物語ですが、回想はすぐに脱線したり、まったく別の物語が突然始まったり、謎めいた描写がずっと続いたりと、とにかく普通でない語り方で、初めてジーン・ウルフの作品を読む人は若干戸惑うかもしれません。ただ、じっくり読み進めていくと、バラバラで何も関係ないように思っていた物事や人物が少しずつからみ合っていく。必ずハッとする瞬間が現れます。それ
スティーム・パンクというのは、本来はSFの用語だ。 SFの源流は(定義にもよるが)19世紀に遡る。ジュール・ヴェルヌはフランスで1864年に「地底世界」、1865年「月世界旅行」、1870年「海底二万マイル」、1871年「洋上都市」など「空想科学小説」を次々に発表、機械技術がもたらす新たな社会の姿が空想逞しく描かれ始めた。 それから100年あまり、1980年前後に「サイバーパンク」をもじったジャンル名称として提唱されたのがスティームパンクである。 これは要するに、初期SFの作風に影響を受けて現代の作家が描いた「レトロフューチャー」だ。 ヴェルヌが描いたのは当時の知見に基づく「来たるべき未来の姿」である。対して、スティームパンクが描いているのは「来なかった未来」だ。蒸気機関が内燃機関にとって代わられ、電気技術が電子技術へと発展した現代社会ではなく、たとえば蒸気機関が主力のまま成長を遂げた社会
河出書房新社 文藝👑冬季号発売中💐創刊90周年❣️ @Kawade_bungei 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』は8月23日配本です。都内一部書店では当日夕方頃より店頭に並び始め、週末〜週明けには全国発売に。Amazon等では24日発売、小社サイトでは27日発売と告知されています[小社サイトでは配本日より営業日(土日祝日等を除いた日)中1日後が発売日扱い]。 2012-08-16 18:20:37 河出書房新社 文藝👑冬季号発売中💐創刊90周年❣️ @Kawade_bungei 【1/16】刊行前の現段階において、円城塔さんへの『屍者の帝国』に関する取材等はお断りしてきました。「本作については作品がすべてです」というのが円城さんのお考えだからです。刊行後もインタビューは(数件の例外を除き)ほとんど行わない予定です。本書関係のサイン会等はありません。 2012-08-16 18:27
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