【ジュネーブ=共同】世界気象機関(WMO)は二十九日、南極上空に現れる「オゾンホール」の面積が今月二日に今年最大となり、南極大陸の約二倍に相当する約二千八百二十万平方キロに達したと発表した。二〇〇〇年、〇六年に次ぎ、観測史上最大級という。 〇〇年の面積は約二千九百六十万平方キロ。大規模なオゾンホールが発生したのは、成層圏の気温が例年より低いことが関係しているという。WMOは、成層圏の気温が低い年もあれば高い年もあり、オゾンホールの大きさも年によって変わると強調。「警戒は必要だが過度に心配することはない」としている。