「ネパール人経営のインドカレー屋」が増えたのはいつからか 「日本にネパール人のカレー屋が増えた時期って、インドのIT産業が急成長したころと重なってるよねってよく話題になってたんです」 岡本有子さん(58)はそう話す。やはりネパール人と結婚し、レストランを開いたひとりだ。町田市にあった「天空の舞」で、当時は珍しかった純然たるネパール料理を提供して話題になったそうだ。 「家庭料理を中心に、シェルパ族の料理やキネマ(ネパール風の納豆)などもつくっていました。自家製のグンドゥルック(発酵させた青菜を乾燥させたもの)を出したのもうちが初めてでした」 それにネパール舞踊のライブを開くなど、ネパール文化の発信地でもあった。店は2001年にオープンしたが、90年代に比べると少しずつまわりに「ネパール人経営のインド料理店」が目立つようになってきたことを感じていたのだとか。 「東京界隈にずいぶん多くなってきた