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ブックマーク / note.kohkoku.jp (4)

  • 119 中国コンテンツをとりまく規制と創造の現場|雑誌『広告』

    から見ると、中国は世界でもっとも言論統制が厳しい国だと思われがちだが、そうではない。世界のそれぞれの国に事情があり、日に比べて基準が厳しい、あるいは緩いという相対的なものでしかない。日は世界で有数の基準が緩い、あるいは比較的作者が自由に作品を発表できる国だと感じる。もちろん出版社の判断は介在するが、国が出版物の内容をひとつひとつチェックすることはない。 実は中国も、出版段階で国がチェックしているわけではない。日と同様に出版社が独自にチェックし、問題ないと判断するまで修正を行ない、出版する。出版後に、これは反中だ、反共産党だ、あるいは暴力的すぎる、性的すぎると騒がれてから、国が調査に乗り出すケースが多い。騒がれるラインは異なるが、実は中国と日の出版時点での国の関与レベルは同程度なのである。 違いはペナルティの大きさにある。中国では出版管理規定により、出版社が1年に出版できる書籍に

    119 中国コンテンツをとりまく規制と創造の現場|雑誌『広告』
  • 99 写真と現実の不一致 〜 ぼんやりとした虚実・信じることの怠惰|雑誌『広告』

    なぜ「真実を写す」と信じているのか?「おいふざけんな、地震のせいでうちの近くの動物園からライオン放たれたんだが 熊」 これは、2016年の熊地震発生直後に20代の男性が、ライオンが市街を歩く写真とともに投稿したツイートである。写真は南アフリカで撮影されたもので、熊でライオンの脱走の事実はなかった。しかしツイッター上では広く拡散され、余震が続くなか動物園に問い合わせの電話が相次いだと言う。 2016年熊地震発生時、デマのツイートが拡散された。実際の写真は、映画の撮影現場を写したもので、ライオンの名前はコロンブス。写真をよく見ると、信号など日のものではないことがわかる 画像:「トゥギャッター」ウェブサイトより 2011年の正月には、通販サイトでおせちを購入したが、実際に届いたのはウェブサイトに掲載されていた写真とは似ても似つかないスカスカの商品だったとして、販売業者に多数のクレームが

    99 写真と現実の不一致 〜 ぼんやりとした虚実・信じることの怠惰|雑誌『広告』
  • 13 いかに新しいものを生み出すか 〜 マンガにおける「新しさ」の意味|雑誌『広告』

    「新感覚」「新ジャンル」「新機軸」……マンガの世界は「新しい」に満ちている。「見たことがない世界」「体験したことのない感覚」という売り文句は確かに強い。真新しい物語が、自分の感覚や世界を広げてくれる。 だけど、物語の価値って「新しい」ことだけなのか、と問われたらちょっと違う気もする。王道の冒険物語、王道の恋愛物語、ともすれば「ベタ」と言われてしまうマンガにもまた、物語の力は宿っている。 たとえば少女マンガの世界。新しいジャンルやテーマの作品ももちろん生まれているが、ティーン向けの少女マンガではいまも圧倒的に「学園」「恋愛」といった定番のモチーフが主役と言っていい。乱暴に言えば、少女マンガは手垢の付きまくったジャンルだ。 しかし、少女マンガというジャンルはいまも変わらず人々に支持され続けている。むしろかつて以上に映画やアニメなどとのメディアミックスが増えているくらいだ。しかもそれは懐古的に消

    13 いかに新しいものを生み出すか 〜 マンガにおける「新しさ」の意味|雑誌『広告』
    bluesura
    bluesura 2021/09/22
    "マンガにおける「新しさ」の意味とは、時代とともに変化する人間の心の発見にあるのかもしれない。"
  • 77 「ことば」と流通 〜 劇作家・小説家 本谷有希子 インタビュー|雑誌『広告』

    いま世の中でいちばんつくられているプロダクトは、「ことば」かもしれない。人々が「消費者」から「生活者」となり、「生産者」の側面が大きくなっている。その生産されるもののひとつに「ことば」がある。全員が「ことば」の生産者であり、生産管理者である1億総生産者時代だ。 生活者がつくりだした「ことば」は、テレビ、新聞、雑誌、書籍、SNSなど様々な「流通」にのって同じ生活者に届けられている。 筆者はコピーライターとして仕事をしているのだが、新聞のコピーならこうしたほうがとか、テレビのコピーならこうしたほうが、とつねに「流通」を意識する。「流通」を考える=「ことば」の届き方を考えることになる。情報過多時代という、「ことば」が氾濫している時代に、「ことば」の届け方をどう考えていけばいいのか。その手かがりをつかむために、劇作家や小説家として活躍されている谷有希子さんに話を聞いてみることにした。 「ことば」

    77 「ことば」と流通 〜 劇作家・小説家 本谷有希子 インタビュー|雑誌『広告』
    bluesura
    bluesura 2021/07/10
    “命令調”無意識から引っ張り出すという意味で、よほど霊感的/ポジティブな「ことば」しか使わない工夫して、喧嘩を仕掛ける受け取った人の心がざわつく/最大公約数的な「ことば」はスルー/手触りのある「ことば」
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