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ブックマーク / book.asahi.com (13)

  • 綾辻行人さん×FF14・FF16吉田直樹プロデューサー対談 ミステリもゲームも「驚き」が命|好書好日

    綾辻行人さん(左)と吉田直樹さん=吉村智樹撮影 ミステリ小説で知った「驚き」 ――吉田さんは綾辻さんが書く小説の影響を強く受けていると聞きました。 吉田直樹(以下、吉田): そうなんです。中学時代に図書館で綾辻さんの『十角館の殺人』を借りて読ませていただいたのが始まりです。とにかく、「こんなに緻密なミステリが書けるものなのか……」と驚きました。常識をひっくり返されるというか、展開は予想するものの、結末に近づくにつれことごとくその予想が「気持ちよく」外れていく。あのときに受けた衝撃とカタルシスはいまだに忘れられないです。僕もゲームの脚を書いたり校正を行ったりしますが、プレイヤーに与えたいのは「驚き」です。そこは綾辻さんから受けた影響がめちゃくちゃ大きいのです。 綾辻行人(以下、綾辻):思わぬところで、自分が書いてきた作品がいろんなクリエイターさんたちに影響を与えている、と知る機会が増えまし

    綾辻行人さん×FF14・FF16吉田直樹プロデューサー対談 ミステリもゲームも「驚き」が命|好書好日
  • 特別公開:坂本龍一さん3万字インタビュー前編「音楽の大きなテーマは、亡くなった者を悼むということ」|じんぶん堂

    記事:平凡社 坂龍一さん(2013年5月撮影) 撮影:榎佳嗣 書籍情報はこちら バッハの「マタイ受難曲」を聴くと、まさに「音楽に救われる」という感じがする ――東日大震災と原発事故はだれしもにとってたいへんショッキングなできごとだったと思います。坂さんはどうお過ごしでしたか。 坂龍一:うーん……、直後はやっぱり、音楽を聴く気になれませんでした。 ――音楽家の方でも、音楽が聴けなくなるんですか。 坂:ええ、(音楽家には)きっとそういう人は多いと思いますよ。それで、ずいぶんと経ってから……、ひと月ほど経ってからかな、やっと聴いてみようかなと思ったのは。 ――そのときに、慰めや励ましになったもの、あらためて立ちかえったものってありますか。 坂:それは、やっぱりどうしてもバッハの「マタイ受難曲」です。僕のまわりの音楽好きでも同じようにいう人は多いけれど、やっぱり特別な曲ですね。「また

    特別公開:坂本龍一さん3万字インタビュー前編「音楽の大きなテーマは、亡くなった者を悼むということ」|じんぶん堂
  • 「紛争でしたら八田まで」田素弘さんインタビュー 「知性」と「地政」で紛争解決するユニークなヒロイン|好書好日

    文:吉川明子 写真:斉藤順子 田素弘(でん・もとひろ)漫画家 1976年生まれ。東京都出身。アパレル、広告、webデザイン・ディレクション業を経て30代後半で脱サラ。『定時退社でライフルシュート』で「第1回THE GATE」一色まこと賞受賞。初連載『紛争でしたら八田まで』を43歳で開始。 半年間のイギリス滞在が影響 世界を股にかけて活躍する主人公といえば、漫画では『ゴルゴ13』のデューク東郷、『MASTERキートン』の平賀=キートン・太一、映画では「007」シリーズのジェームズ・ボンドと男性が主流だ。しかし、『紛争でしたら八田まで』の主人公・八田百合はサラサラのロングストレートにメガネとミニスカート姿が定番の女性。職業は地政学コンサルタントで、言語、文化歴史、宗教、政治、経済、軍事とあらゆることを頭に詰め込んで依頼に臨むが、どこに行っても浮きまくりで“ビッチ”扱いされてしまう、という異色

    「紛争でしたら八田まで」田素弘さんインタビュー 「知性」と「地政」で紛争解決するユニークなヒロイン|好書好日
  • 「三体」監修・立原透耶さんインタビュー 中国SF界に現れた、突然変異的なスペースオペラ|好書好日

    文:ハコオトコ 立原透耶(たちはら・とうや)作家・翻訳家 1969年生まれ。ファンタジーなど幅広い作品を執筆。「ひとり百物語」シリーズ(メディアファクトリー)など著作多数。華文SFの翻訳も長く手掛け、最近も中国語圏の作家の作品を翻訳した『時のきざはし 現代中華SF傑作選』(新紀元社)を出版。 戦後、ソ連の影響を受けた中国SF ――翻訳・監修に多くの人が携わった「三体」シリーズ邦訳版ですが、立原さんは主に和訳された文章と中国語の原書と乖離が無いか、固有名詞やルビのミスが無いかなどをチェックする「総監修」を担当しました。華文SFに造詣が深く、翻訳も長く手掛けてきた立原さんですが、まずは三体の背景にある中国SF事情、歴史を教えてください。 第二次世界大戦後、中国ではソ連のSFが最初に(大々的に)影響したと思います。同じ共産国として中国の目指す科学技術立国、「頑張ったらこんな良い未来があるんだよ

    「三体」監修・立原透耶さんインタビュー 中国SF界に現れた、突然変異的なスペースオペラ|好書好日
  • asahi.com(朝日新聞社):のらくろ [著]田河水泡 - 漂流 本から本へ - BOOK

    のらくろ [著]田河水泡[掲載]2009年4月5日[筆者]筒井康隆(作家)家ではたいてい和服で過ごす。ふだんより少し改まって=東京都内の自宅、郭允撮影■夢中で模写した幼年時代 「のらくろ二等卒」が「少年倶楽部」に連載されはじめたのは昭和六年の新年号からだった。ぼくはまだ生まれていない。 「少年倶楽部」は、そのころ大日雄辯會(ゆうべんかい)講談社といういかめしい名前だった講談社の発行で、同社から『のらくろ上等兵』が単行として出たのは昭和七年。以後、一年に一冊ずつ『のらくろ伍長』『のらくろ軍曹』『のらくろ曹長』『のらくろ小隊長』の順で刊行される。 ぼくが生まれたのは『のらくろ軍曹』が出た昭和九年だが、もちろん生まれたばかりだからのらくろは読めず、五歳の頃はリューマチで寝たきりだった祖母に、朝日新聞連載の「ススメ! フクチャン」を読んでもらっていた。大好きだったフクチャンの作者横山隆一と、の

  • 本の記事 : ラッキィ池田さん「残りの人生、もうSFしか読まない」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■思い出す・忘れない、大森望・日下三蔵編『拡張幻想』 《振付師・ラッキィ池田さん》 永六輔さんのラジオ番組で街ネタを取材するコーナーを担当して、20年以上。東日大震災翌日の放送のときは、何を取材したらいいかすごく悩みました。すべてのクリエーターがそうだったと思いますが、新しいものを作ることに大きな困難があった。読書も変わりました。丸一年ほど物語に触れる気分になれなかったんです。 『拡張幻想』に出会ったのはそんな頃。大阪は淀屋橋駅の屋さんでふと手に取りました。2011年の優れたSFを集めた短編集で、収録18作にはその年を象徴するできごとが色濃く反映されています。作家たちが敏感に反応しているんですね。どの短編からも震災や原発事故への思いや「物語の力をなめてもらっては困る!」という精神が感じられました。 庄司卓さんの「5400万キロメートル彼方(かなた)のツグミ」は、小惑星探査機に搭載の

    本の記事 : ラッキィ池田さん「残りの人生、もうSFしか読まない」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    boxmanx99
    boxmanx99 2015/09/14
  • 本の記事 : 安部公房、隠し通した「がん闘病」 山口果林さん、手記で語る | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ノーベル文学賞候補に名が挙がった現代文学を代表する作家・安部公房(1924~93)が、87年に前立腺がんを告知され、その後も公表しないまま闘病生活を送っていたと、俳優の山口果林さん(66)が手記の中で明らかにした。山口さんは、安部の死去まで約20年間、交際していたという。 安部は93年1月に急性心不全で死去したとされる。がん闘病については、死後刊行の全集や年譜にも記載がない。 手記によると、87年11月の検査入院でがんが判明。すでに頭蓋骨(ずがいこつ)、大腿骨(だいたいこつ)に転移しており、余命は「年単位」と言われたという。ホルモン剤投与のほか88年に睾丸(こうがん)摘出手術、91年に放射線をあてる治療も受けた。 安部はがんを世間に知られることを極端に嫌がり、作家の間でうわさになっていると知ると、情報の発信源と推定した文壇関係者を激しく電話で詰問したという。 医学部出身の安部は自身のがんも

    本の記事 : 安部公房、隠し通した「がん闘病」 山口果林さん、手記で語る | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    boxmanx99
    boxmanx99 2013/08/01
    安部公房
  • 本の記事 : 京極夏彦、遠野物語に挑戦 - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    103年前に柳田国男が残した『遠野物語』。川岸に足跡をつける河童(かっぱ)。座敷童衆(ざしきわらし)に出会う家。谷底から聞こえる甲高い叫び声。岩手・遠野に語り継がれた数々の妖しい物語を、京極夏彦が現代人のために書き下ろしたのが『遠野物語remix』(角川学芸出版)だ。 口語訳とも現代語訳とも呼ばず、リメークでもない。原作の素材をすべて使いながら編集、再構成した「リミックス」。京極の文体になって、ぞわぞわっとした質感はさらに増した。 角川ソフィア文庫の『新版 遠野物語』は今も増刷を重ねている。柳田が遠野に出かけ、地元の青年から聞いた不思議な話を箇条書きで記していく。多くの人が手に取りながら、最後まで読み通した人はきっと少ない。柳田は名文家。なのにこの読みにくさはなぜ? 「一編一編は滋味あふれる面白い話がつづられているのに、一冊のとしては作られていない。聞いた話を柳田は備忘録のようにメモをし

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  • 本の記事 : 山形の漬物レシピ本、増刷重ね4万4千部のヒット - 伊東大治 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    山形市で漬物製造販売をする新関さとみさん(48)が書いたレシピ「おかずに美味(おい)しい 田舎ごはん」(PHP研究所、1260円)が、東北を中心に書店のベストテンに入る売れ行きだ。以前に出した山形の漬物2冊も増刷を重ね、計4万4千部のヒット。「全国区でもない著者のがロングセラーになるとは予想しなかった」と編集者らを驚かせている。 「山形ではあけびの白い実ではなく皮をべます」と紹介する「あけびのから揚げ」は、油で揚げると苦みもやわらぎ、「年に一度はべたくなる大人の味」。たくさん採れたナスを薄切りにして干し保存とする「なす干し」は、「借金をなす(返す)」縁起物として「正月に必ずべる」。「なんばん煮」は時々辛いものが交じり、「当たりが楽しめる」。 結婚先は、同市古館の「山二醤油(しょうゆ)醸造」。8月下旬に出版した「田舎ごはん」は、義母の総子(ふさこ)さん(78)から新関家の味を受

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  • 「ゾラ的実験」の新聞連載小説「聖痕」 筒井康隆さん特集 - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    筒井康隆さんの連載小説「聖痕」が、7月13日から始まった。内容をうかがうことが難しいタイトルだ。1960年代の終わり近く、東京に生まれた主人公の男の子は、たぐいまれな美しさに恵まれ、周囲を騒がせる。だがその美しさゆえに、ある事件を招く――。  「そこから先はご勘弁を願います。内容を話すとやる気を失ってしまうし、いわゆるネタばれは読者にとってもつまらないでしょ」  悠然とそう言われると、仕方がないのである。ただ筒井さんのことだから、やはり「実験」と縁は切れない。一つは、ある条件に置かれた人間はどのように成長するか、への考察。19世紀の作家エミール・ゾラは、自然科学の実験と同じく人間を観察でき、その結果を小説に書けるとしたが、筒井さんは今回の試みを「来の意味でのゾラ的実験」と語る。  もう一つは「言葉による触発に古語を用いる」実験。これには、2009年春から1年余り、読書人生をたどった

    boxmanx99
    boxmanx99 2012/09/25
  • インタビュー : ベルばら、タブーに挑み40年 作者・池田理代子に聞く - 吉村千彰 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    少女マンガ界に歴史大作という分野を切り開いた『ベルサイユのばら』の作者、池田理代子がデビューして今年で45周年になる。女性マンガ家が活躍する場を広げ、声楽家としても舞台に立つ。「やりたいことをやってきただけ」と話す“パイオニア”に聞いた。 東京教育大(現筑波大)哲学科在学中にデビュー。自ら代表作と認める『ベルばら』の連載開始は24歳の時で、今年で40周年になる。フランス革命を学ぶ「古典」となり、翻訳もされた傑作だが、当時の少女マンガ界では、歴史物はタブーだった。 「編集者と大げんかしました。構想段階から、自分でもわくわくするくらい面白いと思ったから、必ずヒットさせますって、反対を押し切った」 男として育てられ近衛兵となるが、革命の理想に共感し人生に目覚めるヒロイン・オスカルの生き方は、読者から熱狂的に支持された。連載中のファンレターは月に2万通。母から娘へと読み継がれ、単行の売り上げは1

    インタビュー : ベルばら、タブーに挑み40年 作者・池田理代子に聞く - 吉村千彰 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    boxmanx99
    boxmanx99 2012/09/25
    相変わらずお美しいですなあ
  • インタビュー : 冲方丁「光圀伝」、苦悩する新たな黄門様 - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    作家、冲方丁(うぶかたとう)の『光圀伝』(角川書店)は、あの有名な黄門様の一代記だ。勧善懲悪の好々爺(こうこうや)ではない、苦悩を内に秘めた新たな光圀像を描き出した。 物語は冒頭から不穏だ。能舞台の裏側で、光圀が家老を「ぶつり」と脇差しで刺し殺す。時代小説は「すべてが謎解き」。資料を読み、原稿を書きながら「なぜ」と思う。家臣殺害は大きな謎の一つ。なぜ殺したのか、答えの見えないまま書き始めた。 テレビの「水戸黄門」はほとんど見ていなかった。前作『天地明察』で改暦に取り組む主人公、渋川春海の窮地を救う光圀を描いた。ワインを飲み、引っぱたかれたら即死しそうと春海に思わせる豪快なキャラクターは、自分が思っていた以上に読者に面白がられた。「日歴史上、最も有名なのに最も知られていない。テレビシリーズで見せたのも一部だけ。あまりに多才で、切り取り方によって全く違う人物になる」 しかし、資料を読み込む

    インタビュー : 冲方丁「光圀伝」、苦悩する新たな黄門様 - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • わたしのグイン・サーガ - 特集の本棚 - 本に出あう - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    『グイン・サーガ』を読んだことがありますか?  作家・栗薫(1953~2009、別筆名に中島梓)さんが30年以上にわたって書き継いだファンタジー小説で、「正編」130巻、「外伝」21巻に及ぶ世界最長の物語です。  豹頭の戦士・グインの活躍を新刊を待ちながら読んだオールドファンも、アニメ化をきっかけに新装版を手にとった人も、刊行中の電子書籍で初めて出会った人も、それぞれのグイン体験があったと思います。その「あなたのグイン・サーガ体験」をブック・アサヒ・コムのレビューに書いてみませんか(約千文字以内)。 寄せられたレビューのなかから印象的なものを、栗さんの最も身近にいた編集者・夫で、創作の現場を見守り続けた今岡清・元S-Fマガジン編集長とともに選び、この特集内で紹介します。紹介された方には栗さんが生前使っていた千社札などをプレゼントします。詳細はこちら。     ◇  まずは今岡さんの語

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    boxmanx99 2012/01/23
    栗本薫
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