飯田朔さんに『「おりる」思想』をいただきました。 おりるに対するイライラ おりたくてもおりられない 自分はおりられたのか? 飯田さんは文筆家として、フリーペーパーやwebで映画評論や文芸評論を書いています。大学在学中に評論家の加藤典洋の元で文学や映画評論を書くようになり、フルタイムで働くのは難しいと思った結果、就職せずに非常勤で塾の先生をしたり、スペイン留学に行ったりしたそうです。 飯田さんは10年ほどそういう「何者」でもない「なんでもない人」として過ごし、「社会が提示してくるレールや人生のモデルから身をおろし、自分なりのペースや嗜好を大事にして生きる(P.24)」おりる生き方をしてきました。 この本はその10年の間に朝井リョウや深作欣二の作品、『パディントン』といった作品から考えたことが書かれています。 おりるに対するイライラ 自由な働き方とか、自分を生かすとか成長や経済至上主義を批判す