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ブックマーク / kokeshiwabuki.hatenablog.com (4)

  • 「おりられない」からおりる(『「おりる」思想』飯田朔) - こけし日記

    飯田朔さんに『「おりる」思想』をいただきました。 おりるに対するイライラ おりたくてもおりられない 自分はおりられたのか? 飯田さんは文筆家として、フリーペーパーやwebで映画評論や文芸評論を書いています。大学在学中に評論家の加藤典洋の元で文学や映画評論を書くようになり、フルタイムで働くのは難しいと思った結果、就職せずに非常勤で塾の先生をしたり、スペイン留学に行ったりしたそうです。 飯田さんは10年ほどそういう「何者」でもない「なんでもない人」として過ごし、「社会が提示してくるレールや人生のモデルから身をおろし、自分なりのペースや嗜好を大事にして生きる(P.24)」おりる生き方をしてきました。 このはその10年の間に朝井リョウや深作欣二の作品、『パディントン』といった作品から考えたことが書かれています。 おりるに対するイライラ 自由な働き方とか、自分を生かすとか成長や経済至上主義を批判す

    「おりられない」からおりる(『「おりる」思想』飯田朔) - こけし日記
    chanbara
    chanbara 2024/04/07
    「会社員という働き方からはおりたものの、フリーランスとして働くうえで、だんだん競争主義や自己責任論や能力主義や成果主義からおりられなくなってゆく自分に気づいて」
  • 文学フリマ京都8に出て思ったこと - こけし日記

    2024年1月14日にみやこめっせで開催された文学フリマ8に出ました。 639出店・707ブース、出店者・一般来場者あわせ3,643人、過去最大だったそうです。 今年は、委託で販売してくれるイベント以外の出店は控えようと思って、最後のイベントになります。 来てくださった方、買ってくださった方、ありがとうございました。 新刊も出さなかったので、売り上げはまずまずでした。 前は目の前で立ち読みされた方が買わないといちいち凹んでいたのですが、 今回は全然そういうことを思わなくて、好きにしてくださ~いという気分でした。 もっと早くこの境地に至りたかった・・・。 私はなんでほかの人みたいに楽しめないんだろうというのが、いつも気になってました。 元小説家の豊島ミホさんが小説家をやめた経緯を綴った『大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル』の中で、豊島さんが小説家をやめた原因の一因として、自分ル

    文学フリマ京都8に出て思ったこと - こけし日記
  • もう若手じゃない - こけし日記

    3月が終わって41歳になった。 2月中旬から3月中旬くらいまでずっと気分が晴れなかった。 私は最近自分が年を重ねていることについていけてない。誕生日が来るたびに自分の年齢が若いころの想像の及ばなかったところまで来ていることに気づいて愕然としている。 昨今のエイジズムといった言葉などを見ていると、年相応と言うのは自分の可能性をつぶすよくない言葉のようにとらえられている。 もちろんいつだって何か始めるのに今が一番若いは真実だ。やりたいことがあるならやり始めればいい。挑戦はいいことだ。 だけど、自分が対象じゃない場所で挑戦し続けるのはどうなのだろうか。 それは現実に目をつぶっているということにならないだろうか。 年下の友人たちが次々土俵に上がっていく。 その様を見て、自分の番はいつだろうなんて、うっすら期待してしまう。 しかし、私にとってのそういう季節はもうとっくに終わっていた。それを認めるとこ

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  • ドヂな存在とは? 『みんな政治でバカになる』綿野恵太 - こけし日記

    『みんな政治でバカになる』を読んだ。 タイトルだけ見てみると、政治に興味関心持つやつなんてバカばっかりと シニカルな態度で批判するようなに見えるが、その逆である。 むしろ、政治活動したり支持政党があるほど政治的主張がはっきりしてるわけでもないけど、政治に無関心でもない普通の人が政治とどうつきあったらいいかの指針になるようなだった。 人間には感情に基づく「直感システム」と 理論的、言語的思考による「推論システム」のふたつの認知バイアスがあり、 直感システムにより「あいつが許せない!」という道徳感情が働くとき、 人は陰謀論や分断やヘイト発言をしてしまうことがある。 また、近年のSNSはよりこの直感システムが働きやすい環境となっている。 そのため、フェイクニュースや陰謀論にだまされやすい時代になっている。 人間のもとからある認知システムに環境が合わさって、 直感的に仲間と認めたものをひいきし

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