人間は比べる生き物。 比べるとは比較すること。 自分と他人をだ。 アカデミックな物言いをするなら絶対性よりも相対性を気にして一喜一憂するのが人間だ。 つまり、自分なりの目的や目標を設定しその進捗や実現に一喜一憂するのではなく、他人と比べて一喜一憂するのだ。 一喜一憂の中身は、自分の方が上回っていると思えれば喜び、比較した相手の方が上回っていれば憂うというシンプルなもので、思春期以降だと老いも若きも関係ないし、もちろん男女の違いもない。 心理学の歴史的には、『他人の不幸は蜜の味』に代表されるものだったが、21世紀に入った日本では長期に渡るデフレや不景気の影響だろうかむしろ『他人の幸せはメシがまずい』の方が勢いが感じられる。 日本では『金持ち喧嘩せず』のように、上回っているという自覚がある人は無益な争いは避けるという処世術があったが、21世紀の上回ってる人たちは好戦的になっている。 自分の方が