働き盛りのがん闘病記(9)~末期がんで代替療法。人参ジュース作りに嫌気がさした私は… ほぼ同時進行ドキュメンタリー 〔前回までの話〕2015年11月、働き盛りの私の身に、思いもよらぬがん宣告が下された。ステージIVAの末期がん、余命は1年。私は医師がすすめる標準治療ではなく、代替療法を選択したのだが、過酷な人参ジュース作りにすっかり参ってしまった。そんなとき「ノニ」という聞きなれない果物の存在を知る…。作家の朱郷慶彦さんが綴る、ほぼリアルタイムで進行する闘病ドキュメンタリー第9回。 (第1回はこちら) ノニとの邂逅 三度目に私がノニとコンタクトしたのは、昨年の8月ごろのことだった。 私の会社が加盟していた経営者団体の仲間の一人にMさんという女性がおり、そのMさんが、私のがんを大変心配してくれた。どこに行っても、私のことを親身に心配してくれる人がいるというのは、さすが私の人徳というべきか。(