インド・ヨーロッパ語の源流 山條レポート161023 印欧祖語 今回はインド・ヨーロッパ語(印欧語)の系統について、最近思いがけないことが明らかになってきたのでそれに関連する話を取り上げてみよう。 昔、学校で英語を習ったときは難しかった。今でもややこしい文章になると何がどうしたのかつかみきれず難渋する。これは英語と日本語の系統が違うことが大きい。 生物に系統があるように言語にも系統がある。これはひとつの先祖の言葉、祖語から分かれたものと考えられている。英語、ドイツ語、イランのペルシャ語、インドで多く話されているヒンズー語などを含む言語は太古の印欧祖語の子孫で、世界的には最も多く話されている言語である。1975年の統計では当時の世界の人口のうち6億人がインドアーリア語、5億人が英独などのゲルマン系、ほぼ同数がローマ帝国のラテン語の子孫であるイタリア、フランス、スペイン語など、3億人がロシア語