陝西省宝鶏市の石鼓山墓地4号墓の被葬者が、太公望の娘で、周の武王の后である「邑姜」ではないかという説が出ています。 http://ex.cssn.cn/wh/wh_kgls/201607/t20160714_3121143.shtml 4号墓の副葬品から被葬者は女性らしいこと。4号墓と相似し、密接な関係のある3号墓出土の青銅器の族徽から、西羌の首長の有扈氏の墓であるらしいこと。3号墓出土の「中臣鼎」の銘文に「帝后」とあり、これが亡くなった王の配偶者を指す用語であることなどが、比定の根拠となっているようです。 封神演義 20 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者: 藤崎竜出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る
『論語』というと、 非中国研究者に玩具にされる古典 である。それだけ、懐が広い、ということもできるだろうけど 原典に即せば、あり得ない「読み」 を 独自の読み としている所謂 『論語』本 が世に溢れている。 来る6/8に、井波律子先生の 全訳 論語 が岩波から発売される。井波先生の『論語』の読みは既に 岩波新書『論語入門』 で示されているのだが、新書では紙幅に限りがある。 是非、『論語』全体についての井波先生の訳を拝読したい。 と、思っていたら、岩波書店「来月の新刊」に 井波律子『完訳 論語』 の予告が。 実に楽しみだ。 『論語入門』の読み方からすると、漢学宋学の両方の成果を取り入れての解釈になると思われる。師の吉川幸次郎先生と同じアプローチの仕方である。所謂『吉川論語』は、 先師尾崎雄二郎先生 という良き受け手を得て成った書であるけれども、井波先生は、どのように稿を進められたのだろうか。
YuantengXingxi @YuantengX youtubeに上がってる唐代長安音(推定)による唐詩朗読映像を授業で流したら、コメントペーパーに「なぜ唐代の発音が分かるんですか?」という至極もっともな質問が書かれていた。 2016-05-20 19:40:17 YuantengXingxi @YuantengX 中国語を履修していない学生も多い中、どこまで説明すべきか悩ましい。「大島先生の『唐代の人は漢詩をどう詠んだか』を読んでください」で済ますわけにはいかないだろうし。う~ん。 2016-05-20 19:42:51 橙子 @chengzi_z @YuantengX 私も日本漢字音の話をする時に、そのYouTube 流しますが、言語学では、音というのはルールに従って変化するもので、中国語では詩の押韻(と韻書)からより容易に過去の発音の推定ができるんだ、というあたりまで話してます。(
京都の醍醐寺に伝わる文化財の展示が中国、上海の博物館で始まるのに合わせて10日、開幕式が行われ、中国で仏教への関心が高まっていることもあり、大勢の人が訪れました。 会場には60点余りの文化財が展示されており、このうち「大日経開題」は、唐の時代の中国で密教を学び日本に伝えた弘法大師・空海が経典の解釈を記したもので、国宝に指定されています。 このほか国宝で、釈迦の生涯を描いた巻物「絵因果経」や、平安時代のものとされる五大明王の像なども展示されています。 中国では、このところ仏教への関心が高まっているうえ、海外に持ち出されることが少ない醍醐寺の文化財が中国で初めて展示されるとあって大勢の人が集まり、足を止めてじっくりと眺めていました。 上海の30代の男性は「木彫りの仏像の保存状態がよく驚いた。中国は文化財の保存について日本に学ぶ必要がある」と話していました。 上海博物館の楊志剛館長は「醍醐寺の文
中国では古代地名に回帰する動きが出ている。「人民日報」が安徽省黄山市を歴史上の地名である「徽州」に変えるかに関する議論を行ってから、各地に同じような動きが見られる。最近、西安を古都の「長安」に地名を戻すべきかの投票が行われた。ネットユーザーの7割以上が改名を支持している。 「陝西新聞ネット」は今月15日、中国版ツイッタ―「微博」の公式サイトで、「西安の地名を長安に戻すべきか」のアンケート投票を行った。 ネットでは、「長安という名前は歴史感が強く、響きもよい」「長安は『長く』治め、久しく『安』全という意味合いが込められているから、非常に縁起が良い」「古き良き時代のことをすぐ連想できて、親しみやすいし知名度も上がるのでは」など多くの賛成意見が寄せられ、投票に参加した7割以上のネットユーザーが旧地名に戻すことを支持している。 長安は中国歴史上13の王朝の古都であり、政治、文化と経済の中心地として
竹村英二 著 思文閣(2016年3月3日発行) 江戸時代後期~幕末の日本では高度な考証的学問が発展した。それを担ったのは「市井」の儒者たち。彼らのこうした属性は、同時代中国の考証学者の多くが政治・社会的環境与件と相即不離な状況にあったのと異なり、近代的学問の基本である客観性と実証性を備えた、既成思想に束縛されない学究活動を可能とした。これは少なくとも十八世紀という時空においては世界史上きわめて稀有なものであった。 日本における実証的学問の成立は清朝考証学と近代の西洋体験を基盤とする―、こうした所論は再考を余儀なくされるのである。 総論編 序論 本書の中心的課題、ならびにその射程 第一章 江戸中~後期における漢学学問方法の発展 一 漢学―”負の遺産”として/近代知性の基盤として 二 漢学(儒学)と近代知性 三 幕末漢学のなにを、どう研究するか 四 幕末の「知識層」における漢学の素養の効用 各
女神アテナを覚えているだろうか?中国の1980年代生まれの人にとっては、記憶に新しい青銅聖闘士5人を覚えているだろうか?星矢とアテナは最終的に一緒になったのだろうか?5日午後、中国のメディア代表団が、「聖闘士星矢」の作者で日本アニメの巨匠車田正美さんを訪ね、車田プロダクションを見学した。環球網が報じた。 代表団らは、「聖闘士星矢」の「出身地」である「車田プロダクション」を訪問。車田さんがインタビューに応じた。非常にポジティブな車田さんは、中国の多くの「聖闘士星矢ファン」が関心を寄せる「聖闘士星矢」の創作過程、インスピレーション、背後のエピソード、中日文化交流などについて語ったほか、代表団全員に「聖闘士星矢」の画集をプレゼントし、サインした。 インタビューで、車田さんは、「中日両国の文化の分野における交流は特に重要。今後、提携の可能性もある」とし、「続編において、星矢とアテナは最終的に一緒に
3月30日から4月3日まで、北京に行ってきた。中国(大陸)は六年ぶり、北京は12年ぶりである。 さて、今回、妻の希望により、鼓楼大街近くの胡同(北京の長屋)の中にある、古い家を改造したホテルに宿泊した。中国らしいホテルがいいというので、中国らしいステキホテルを提案したのが、見事に却下され、本当の意味でのステキホテルになってしまった。 最初の二泊は、竹園賓館といい、もと盛宣懐という人のお屋敷だそうだ。もとお屋敷だけに、庭が広く、客室も広い。 内装も綺麗になっている。 とはいえ、胡同なので、まわりは普通に庶民が住んでいて、ちょっと頑張ればこんな朝飯が食える。 これは「豆腐脳」といい、簡単に言えばとろみを付けたスープに汲み出し豆腐を入れて煮たものである。腹に優しいので、朝食にはぴったりだ。僕が北京で食べたかったものの一つ。 お値段は、豆腐脳二杯と写っている包子一皿で7元(120円ぐらい)だった。
春信香深雪、氷肌瘦骨絶、梅花不可知、何処東風約――この漢詩は人間ではなく、漢詩生成プログラム「薇薇」が詠んだものだ。清華大学音声・言語実験センター(CSLT)は3月20日、公式サイトで詩人プログラム「薇薇」が中国社会科学院などの漢詩専門家の審査を受け、「チューリング・テスト」に合格したと発表した。これまでに25首ほどの漢詩を作ったという。法制晩報が伝えた。 「チューリング・テスト」とは、対話によって人間と人工知能を見分けるテストのことだ。人工知能の回答の3割以上が人間の回答とみなされれば合格。統計結果によると、「薇薇」が創作した漢詩の31%が人の手によるものと判断された。 「薇薇」の開発チームのメンバーである王琪鑫氏は、「薇薇は漢詩を作るプログラムで、形あるロボットではない。このプログラムは、ディープニューラルネットワークの原理を利用している。ディープニューラルネットワークは、人間の脳の思
うう…しばらく更新が止まってしまった…。 「一体何日『前夜祭』が続くんだ?」と呆れられてしまいそうだが、肝心の漢籍セミナーは無事開催され、そしてオイラは大変有意義な時間を過ごしたわけだが、その後には厳しい現実が待ち受けていた。 壮大な中国の目録学のお話に、心はもうあらゆる事物を俯瞰したくなるほどに素晴らしく勉強になったものだが、実際の生活はもう、セコセコと忙しない日々を送り続けるものであり、目の前の仕事を次から次へと片付けていくことに忙殺され、そのギャップに戸惑い続けていたのだ。ああ嫌だ嫌だ、もっと壮大なスケールの人生を送りたいものである。 …と、とりあえず言い訳と愚痴を放ったところで… 先日、つまり3月14日のことだ。京都大学人文科学研究所が主催する、TOKYO漢籍SEMINARが行なわれた。第11回目を迎えた今回は、「目録学に親しむ 漢籍を知る手引き」と題して、まさしく「漢籍」に深く関
2016年1月11日(月曜日) 姜尋さんの木版印刷の工房「煮雨山房」を訪問。 木版印刷とは、木の板に文章または絵を彫って版を作る、凸版印刷の一種である。中国では雕版印刷というそうだ。 「煮雨山房」見学 1 彫刻 木版印刷の版木。作業中のもので、左側が彫り終えた行、右側がこれから彫る行。写真ではわかりづらいが、薄い紙に文字を書いて、それを裏返しにして貼っている。 彫刻刀で版木を彫っているところ。この版木は梨だそうだ。硬い木なので彫刻するには力が入る。 2 印刷 版木に墨や絵の具などを塗り、紙をあてて上から馬楝(ばれん)で摺って制作する。日本の馬楝(写真右)は芯を竹の皮で包んだものだが、中国では狭く長い刷毛(写真左)または櫛形刷毛で摺るそうだ。 木版印刷の版木と印刷物。彫りが深いのは、印刷部数を多くするためとのことだ。 3 製本 こちらは伝統的な線装(袋とじ)による装幀の工房。 木版印刷による
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