「女性社員たちの“オス化”がすごくって、結構、驚いています」── 某大手企業で部長を務める男性はあきれ顔でこう話し始めた。 オス化──。 ふむ。微妙な言い回しである。 数年前なら躊躇なく使っていたけど、ナニかと過敏なこのご時世、不用意に使って大丈夫な言葉なんだろうか? 実はつい先日も、私がインタビューした女性が、社内の役員会議で“過敏症候群”(←私が勝手に付けた名前です)とおぼしきやりとりがあったと教えてくれた。 役員A:「“ジジイの壁”は確かにある。でも、“ババアの壁”もあるな」 役員B:「ある、ある」 役員C:「でも、“ババア”はまずいだろう」 役員D:「侮辱的な意味があるからな……」 女性:「男性はジジイって言われても平気なんですか?」 役員一同「別に、何も気にならない」 役員C:「比べるのが変だよ!」 役員一同「(大きくうなづく)」 このやりとりを教えてくれた女性曰く、 「女性差別