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  • 漫画のドラマ化

    連載コンペを通りやすくするための要素の一つとして「ドラマ化のしやすさ」を考慮に入れるというのがある。 ネット時代とはいえまだまだテレビのメディア力は大きく、実際漫画がドラマ化されれば単行もより多く売れるからだ。 では具体的にドラマ化のしやすさとは何なのかなのだが、まずテレビ局にはあまり予算が無い。 なので撮影カロリーの高いアクションシーンは困るし、海外ロケをする予算など勿論無い。 出来れば1セットで撮影できる学校モノや職場モノで安く仕上げたい。 というわけで現代日を舞台にした学園orお仕事恋愛ものドラマがやたら量産されることになる。 勿論作家や作品で更なる数字を担保出来れば、つまりその作品がすでに非常に売れていたり作家名だけである程度の視聴者数が見込めるならばそれ相応の予算が付くが、自分を含め大抵の漫画家はそうではないので、コンペを通すにはより量産型ドラマのしやすさが求められる。 と

    漫画のドラマ化
    daiouoka
    daiouoka 2024/02/25
    ”どうもそういう方程式のドラマが量産され過ぎたせいか、最近はドラマ化されても漫画が売れなくなってきた。”ほう。
  • 二極化

    アドセンスがなぜかまた出るようになったのでブログ移転はしばらくお預け。 とはいえこのブログはともかくホームページは当に何とかしたい。 殆ど廃墟になっている。 デザインもほぼほぼhtmlベタ打ちでダサすぎる。 しかも未だ8年前に描いた東京昆虫ムスメがメインコンテンツだ。 いくらなんでもしょぼすぎるので、いずれこのブログとホームページを合わせたサイトを作るつもりだ。 とか言いながら一生このままな気もするが。 というわけで担当さんと肉いながら話していたのだが、今の漫画市場は二極化が激しいようだ。 売れる漫画はばかすか売れるし、売れない漫画は毛ほども売れない。 それもまぁ当然と言えば当然で、今の時代情報量がとにかくありすぎる。 30年前の数千倍にはなっているだろう。 ところが人間の処理能力もそれに合わせて数千倍になったわけではない。 というわけでこの情報の渦から良い漫画を自力で探り当てるよりか

    二極化
    daiouoka
    daiouoka 2023/04/08
    ”下手な鉄砲で大丈夫なのかという話になるが、別の担当さん曰く、今はとにかく漫画家不足ということだ。特に週刊連載が出来る漫画家は非常に少ない。”
  • 一通りの連載形態で連載してみた感想

    気が付いたら漫画で飯をうようになって(=初連載から)もう6年も経っていた。 しかしブログのタイトルはこのままにしておく。 初志貫徹という奴である。別に新しいタイトルを考えるのがめんどくさいというわけではない。多分。 で、6年もやっていれば一通りの連載形態をこなしてはいる。 というわけでそれらの感想を書いてみる。 ●シリーズ連載 (概要) 読み切りデビューの後、この作家はこれから連載をやって行けるかどうかの腕試し的な連載。 集中連載の場合もあれば不定期連載の場合もある。 大体3~10回、単行一冊程度の話を描き、人気次第で続投か否かを決める。 有名な所では「ナニワ金融道」であるが、あの漫画の神様手塚治虫先生の「ブラックジャック」でさえ、最初はこの形態だった。 漫画業界とはかように残酷なほどに恐ろしいまでの平等社会なのである。 とはいえ最近は人気投票と単行の売れ行きは比例しないので、とりあ

    一通りの連載形態で連載してみた感想
    daiouoka
    daiouoka 2021/03/06
    マンガの週刊・隔週・月刊連載の違い。月刊連載だとストーリーの内容忘れることあるから、読む側としては週刊連載が良いんだよな。
  • 最近の持ち込み傾向

    漫画には持ち込みというものがある。 自分の描いた漫画やネームを出版社に持ち込み、賞や連載会議に出すというものだ。 それで結果が出れば受賞なり連載なりになる。 私も3年くらい前まではちょこちょこやっていたが、最近はありがたいことに仕事が途切れず続いておりご無沙汰ではある。 持ち込みの時は出版社にもよるが、大抵は訪問カードみたいなものを渡され、そこに住所氏名年齢電話番号、受賞歴やらを書く。 で、とある編集の方から聞いたのだが、最近はその訪問カードに、「どんな風に批評してもらいたいか?」という設問が増えたそうである。 それは選択形式で、「厳しく」「優しく」の二つの項目があるそうだ。 え、えー…なんなんだそれは…。 なんというか、弱者に寄り添うとかいうおためごかしが効きすぎて、努力と気合と根性が必要以上に軽視される今の時代を象徴しているというか… と、おっさんくさいことを考えてもみたが、どうやらこ

    最近の持ち込み傾向
    daiouoka
    daiouoka 2020/07/02
    ”とある編集の方から聞いたのだが、最近はその訪問カードに、「どんな風に批評してもらいたいか?」という設問が増えたそうである。 それは選択形式で、「厳しく」「優しく」の二つの項目があるそうだ。”
  • 次回作

    また1か月以上更新していなかったので更新。 大体更新していないときは仕事で忙しい時なので良いことではあるのだが。 どんだけ最初のころ暇だったのかわかるってもんである。 とりあえず次回作のキャラのカットを上げておく。 まだまだ色々固まっていないので変わりそうだけど。 専属契約とかいろいろあってブログに書けないことが多いが、死んでいるわけではありません! そういえば1か月前に取材がてら同期会しようということで準備をしていたのだが、コロナ騒動で流れてしまった。 参加者のうち一人は製薬会社勤務で、感染リスクを抑えるために中止だ中止!という意見。 もう一人は現役の医者で、コロナなんてうまいもんってぐっすり寝て抵抗力つけりゃ問題ないからやろうやろう!という意見。 幹事としては悩ましいところであったが結局世間と歩調を合わせることにした。 コロナに対して各々の職種で見方が違ってて面白いとおもったという話

    次回作
    daiouoka
    daiouoka 2020/04/06
    ”スペリオールの編集長が仰っていたが、富士の樹海の自殺者の遺品で非常に多くみつかるのが、漫画本らしい。” ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
  • 蟲毒

    今日は取材で海へ。 ここ2か月ほとんど外に出ている気がする。 漫画家はインドアな商売…のはずなのだが、連載立ち上げ時はとにかく外に出た方が良いと思う。 なぜなら連載…特に週刊連載をやって一番きつかったのは、絵…もそうだが、ネタの枯渇だからだ。 とにかく用意しておいた引き出しがあっという間にカラがなる。あるいは無駄になる。 なので次の連載は出来るだけ可能な限り引き出しをふやさねば、なのである。 漫画の連載…特に週刊連載の場合、それは一言で言って蟲毒だと思う。 色々な毒虫を一つに壺に入れてしばらく置くと、最後に残った虫はあらゆる毒を凌駕したハイパーな虫になる。 この虫を使って呪術やらなにやらをつかうと効果てきめん…という、古代中国に伝わる民間伝承だ。 週刊連載の場合、毎週の締め切りと競争という過酷な世界に複数の作家が放り込まれる。 が、べつにその日のために徹底的に教育された選りすぐりの精鋭のみ

    蟲毒
    daiouoka
    daiouoka 2020/02/29
    ”漫画の世界…というかジャンプ系だけかもしれないが、そこにはこういう言葉がある。ヒットはベテランが作り、大ヒットは新人が作る” 鬼滅の刃なんかはそうだよな。
  • 連載終えて

    ヤンジャン、となジャンで約2年連載していた「夜明け後の静」「静さまは初恋である、浪漫斯はまだない。」の連載が終わりました! コミックス作業も無事終わったので、これで当に静とはお別れになります。 最終巻は12月19日発売となります。何卒よしなに! まぁあれだ。 「静さまは~」はともかく「夜明け後の静」は週刊連載だったのだが、この週刊連載と言うのはとにかく時間がない。 連載漫画は色々な外的内的要因から当初のコンセプトがずれる事が良くあるのだが、ずれた場合の軌道修正を時間が無い中でしないといけない。 これは当に大変だと思う。 そんな時の為に備えて連載前から色々と別コンセプトになった場合の話の展開を考えておくべき、あるいはインプットをたくさんしておくべき…と、これまではそう思っていた。 けれど連載を終えて改めて振り返ると、やはり漫画を救うのはキャラだと思う。 いくら主人公キャラが強くても一人だ

    連載終えて
    daiouoka
    daiouoka 2019/12/04
    お疲れ様でした。次回作も期待してます。
  • 漫画アシスタントの給料は編集部が払うべきか?

    打ち合わせのたびにごはんを奢っていただいており、その時の飯をアップしていたのだが… そう言うことをしていたらブログ訪問者が激減してしまった。 まぁ漫画家志望ブログでべログまがいなことされてもなぁである。 需要と供給、これ大切!それは私の作品にも言えることだが。 というわけでこれからは漫画についての話題を題名に持って行くようにしていきます。 で、打ち合わせと言っても事前にプロットやネームを送ってあるので大半は担当さんとの世間話である。 この時の話題は、 担「何故漫画アシスタントの給料は作家が払って編集部が払わないの?って話題でツイッターがバズってたよ」 hide「ええっ!?」 私にとってツイッターは作品告知とブログ更新専門マシーンなのでさっぱり見ないのだが、ちょっと前にそういう話題になってたらしい。 それにしてもそう言う発想があるのかぁ…と正直驚いた。 個人的には商業漫画の連載というのはテ

    漫画アシスタントの給料は編集部が払うべきか?
    daiouoka
    daiouoka 2019/09/30
    ”個人的には商業漫画の連載というのはテナントビルの一角を借りて商売する様なものと思っている。” なるほど。
  • 脱サラして漫画家を淡々と目指す日記 「となりのヤングジャンプ」に移籍します!

    既に御存じな方も多いかと思いますが、「ヤングジャンプ」で連載している「夜明け後の静」は今回で一旦区切りを付け、11月にwebの「となりのヤングジャンプ」に移籍します。 理由は人気云々以前に私の手の遅さですかね… 流石に原稿を落としたことは1度も無いのですが、毎回修羅場過ぎたというか。 とにかくあれだ。 漫画家ってどこか自意識過剰な人間がなる商売だと思うのだ。 私も週刊をやる前は「自分ならもっとこうしてこうしてこうだ!」とか思っていたものです。 だが週刊連載をある程度やってみた今なら言える。 ごめんなさい! 見るとやるとはこうも違うとは。 今はもう、週刊連載をやっている全ての作家の先生方にはリスペクトしかない。 伊達に先生と呼ばれていないのである。 これも週刊連載をやる前は何綺麗事をぬかしやがるぺっぺっと思ていたかも知れぬ。 だが今の心境は一切に曇り陰りのない明鏡止水の心持でリスペクトである

    脱サラして漫画家を淡々と目指す日記 「となりのヤングジャンプ」に移籍します!
    daiouoka
    daiouoka 2018/09/24
    週刊連載ってやっぱりめちゃくちゃハードなのね… 『こち亀』はそれを40年以上やってたのだから凄い。
  • 海賊版

    先日昔通っていた学校の先生と事をした。 色々あって今漫画家をしていると話をしたら、この海賊版だらけの現在でっていけるのかと言われる。 むむむ。どうなんだろうか。 教えてもらったその海賊版サイトでは、検索欄に読みたい漫画の名前を入れると、違法アップロードされたそれが出てくるらしい。 そこで試しに世界一面白い漫画「東京昆虫ムスメ」を検索してみる。 ………… ……… …… … 無いじゃないか! マイナーすぎる漫画は海賊すら放置するのである。 ぐぬぬ… 著作権侵害云々はとりあえず置いておいて(置くな)、サービスという視点で見ると片手落ちでは無いかこれは。 規制や法整備も大事だけど、むしろ海賊版使うのめんどいと言える程のアプリを作ったほうが早い気もする。 まず定額制サービスにして、ちゃんと「東京昆虫ムスメ」のような、物凄く面白いけどあまり有名ではない漫画もしっかり網羅すべき(重要)。 そしてユー

    海賊版
    daiouoka
    daiouoka 2018/02/19
    『夜明け後の静』作者ブログ。”規制や法整備も大事だけど、むしろ海賊版使うのめんどいと言える程のアプリを作ったほうが早い気もする。” ですよねぇ。
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