連載コンペを通りやすくするための要素の一つとして「ドラマ化のしやすさ」を考慮に入れるというのがある。 ネット時代とはいえまだまだテレビのメディア力は大きく、実際漫画がドラマ化されれば単行本もより多く売れるからだ。 では具体的にドラマ化のしやすさとは何なのかなのだが、まずテレビ局にはあまり予算が無い。 なので撮影カロリーの高いアクションシーンは困るし、海外ロケをする予算など勿論無い。 出来れば1セットで撮影できる学校モノや職場モノで安く仕上げたい。 というわけで現代日本を舞台にした学園orお仕事+恋愛ものドラマがやたら量産されることになる。 勿論作家や作品で更なる数字を担保出来れば、つまりその作品がすでに非常に売れていたり作家名だけである程度の視聴者数が見込めるならばそれ相応の予算が付くが、自分を含め大抵の漫画家はそうではないので、コンペを通すにはより量産型ドラマのしやすさが求められる。 と