2014年9月発売の11月号で、60周年を迎える老舗雑誌『MEN’S CLUB』。その編集長を務めるのが、『結果を出す男はなぜ「服」にこだわるのか?』の著者であり、『MEN’S CLUB』V字回復の立役者、戸賀敬城(とが・ひろくに)氏。そんな敏腕編集長の口ぐせは「俺が出世できたのは、服のおかげかな」。服を趣味のファッション、おしゃれとしてではなく、ビジネスの武器と語る理由を聞いた。 ――戸賀さんの口癖は「俺が出世できたのは、服のおかげかな」だそうですね。潔くて面白いなと思いました。 はい、大げさではなく、そう思っています。いや僕、原稿もうまいんですよ(笑)。 ところが僕がこういうことを言うと、たいていの人が「お前の業界は見た目がすべてだけど、普通のビジネスの世界は違うぞ」「戸賀はファッション誌の編集長だから、ナルシストなんだろう」、あるいは「お前みたいな髪型や服装は、普通の企業では通用しな