大きなブドウを作らないで―。ブドウ栽培の本格化を前に、岡山県やJA岡山中央会、JA全農おかやまでつくる「県うまいくだものづくり推進本部」が、農家に対しこんな呼び掛けを行っている。新型コロナウイルスの感染拡大による需要減が見込まれる中、単価の高い輸出用の大房を減らし、内需中心に販売を進める戦略を描いている。 ノブに触れずにドアオープン 感染予防のため、実地での栽培指導が難しいことから、全農おかやまが毎月農家向けに出版している情報誌に「ストップ! 大房化!」と題した啓発記事を掲載。「輸出は不安要因が大きい」「高価な大房は国内では売れない」といった市場関係者の声を紹介し、実の元になる花穂(かすい)を3・5センチ以内に切りそろえるよう訴えている。 県産ブドウは、「晴王」のブランド名を持つシャインマスカットが「縁起が良い」と香港や台湾など中華圏で引き合いが強く、輸出をけん引。全農おかやまによると、8