中学のとき国語でやった『最後の授業』は、中年になって世界史を学んだら解釈が変わった

中学のとき、国語の授業で、アルフォンス・ドーデ『最後の授業』をやった。 フランス領アルザス地方に住む少年の目を通して、ドイツに占領される悲哀を描いた短編だ。明日からフランス語は禁止され、ドイツ語で教わることになる。だから今日は、フランス語の最後の授業なのだ、という話だ。 先生はフランス語の素晴らしさを伝えながら、国語を守ることの大切さを説く。ずっと勉強をさぼっていた少年は恥じ入るが、やがて授業の終わりを告げる鐘が鳴る。先生は蒼白になりながらも、黒板に大きく、「フランスばんざい」と書く…… 少年と同じくらいの年頃だったわたしは、いたく感動したことを覚えている。特に、先生の語る「ある民族が奴隷となっても、国語を守っている限り、牢獄のカギを握っているようなものだ」という一節は、長く記憶に残っている。 ところが、『詳説世界史研究』を読んだら、印象が変わった。 物語の舞台となったアルザス地方は、もと

[REV]

そんな昔の話ではなく、いま現在進行形で『最後の授業』をウイグル語教師がやっていそうだなとユニクロのズボンと無印の靴下を履きながら。

[itarumurayama]

あれかな？1945年8月15日、いや16日かもだが、京城(現ソウル)の国語教師が、「もう日本語で授業できなくなりました」と朝鮮族児童に語りかけ、最後に「大日本帝国万歳」と書くようなものか？

[aquatofana]

そもそも「最後の授業」はアジテーション小説。作者アルフォンス・ドーデは当時のフランスにおける反ユダヤ主義の第一人者・パトロンで、息子レオン・ドーデもWWIで対独ヘイトを煽った王党派のクソ野郎なので……。

[araignet222]

少年が日常生活で使っているのはアルザス語（ドイツ語方言）。それぐらい調べればいいのに。

[watapoco]

確かに。／話ずれるけど歴史的に色んな国に占領されたところ大抵食べ物おいしいので地方にも足伸ばしたいなって時の旅行地の選定基準におすすめ

[kamezo]

アルザス方言という言葉を見て、琉球や奄美の方言を使うと叱責され、首から方言札を下げて生活することを強要された本邦に思いを致す。そういえば「母語」という語彙もなかなか普及しないな。

[fai_fx]

“『最後の授業』は、1985年を最後に、教科書から姿を消している。”…ヘェ・ボタン連打したい

[EoH-GS]

ボーガスニュースがネタにしてて爆笑した思ひ出　https://bogusne.ws/article/109971744.html

[odz]

アルザスというか、アルザス=ロレーヌはずっと係争地域ではある／高専の時の世界史の講師が神聖ローマ帝国が専門だったおかげで世界史の知識の偏りが半端ない。

[tzt]

もう随分むかしだがベルギー人の神父さんがこの作品について苦笑しながら実際にはね…って教えてくれたの思い出した。

[ssids]

アルザス地方はもともとどっち、って単純な話でもない歴史的に難しい地域 / 「ストラスブール」って語源はどう見てもドイツ語系（正確にはアルザス語）だしねぇ

[heiwa48]

黒板に向かってうなだれているように見せかけて、実は節穴から隣の部屋で着替えている女性を覗いている先生の漫画をノートに落書きしていた同級生を懐かしく思い出したよ。1985年が最後か。じゃあ俺らはギリギリだわ

[kaikeiya]

イタリア人（もとはローマ帝国・・・）

[ka-ka_xyz]

高校の時に世界史の授業の小話でネタにされてたなあ…あらすじをしんみり語った後で「こいつ翌日には嬉々としてドイツ語喋ってるよ」的な。

[dgwingtong]

フランス中華思想の尻尾

[jantyran7]

“時を超え、「国語」の教科書に採択されることによって、美談は、欺瞞に変わったのだ。” 一面だけみれば、良いものも別の側面も見えると全く違うものに見えるといえる例やね。

[lucioniki]

元名古屋のアーセン・ベンゲルはこの地方出身。アルセーヌ（仏でもなくヴァンガー（独でもなく。

[alice-and-telos]

あー、香港だ

[morita_non]

朝鮮と日本語でもう一度リベンジリベンジサービスサービス／酷薄なドイツ語の教師がやって来る続編もどっかで読んだような気がする。

[ameshonyan]

フランスって一昔前は国内のフランス語方言すら弾圧してたもんね。標準語を話せって圧力が強かったはず。南部のオック語とかも絶滅危惧種なんじゃないかな？

[mventura]

“私たちは、ある「国」に住むのではなく、ある「国語」に住む” 物語というやつ。

[aceraceae]

教科書で読んだ世代だけどこれでアルザス・ロレーヌ問題を知ったっけ。

[m_yanagisawa]

興味深い話だ。

[privates]

そうか、俺は最後の授業の最後の生徒だったのか。

[kotesaki]

アルザス・ロレーヌという文字を見ると、エルザス・ロートリンゲンと脳内で読み替えてしまう。

[dimitrie]

度重なる戦争の元となる石炭を共同統治下に置くことでEUの前身がスタートした。

[filinion]

私も大人になってからこのへんの話を知った。…というか、教科書に載ってた時代があったことを初めて知った。でも、当時教科書に載せた人は、むしろ日本とドイツを重ねて読んでいたのではないかな…。

[hapicome]

一方の見方だけで歴史を語るのは危険だけれど、物語は人の数だけ存在する。

[J138]

ブクマがhttpのサイトでびっくりした（よんでない）

[kechack]

『最後の授業』は、1985年を最後に、教科書から姿を消している。

[xufeiknm]

最後の戦争の結果、ドイツ＝悪、フランス＝善も輸入されたんだろう

[hiruhikoando]

今の教科書は光村のサイトを確認　https://bit.ly/3k5YahD　そういえば『ゆずり葉』も消え『やまなし』だけが残ったと/俺の頃は『西風号の遭難』だったのだが村上春樹が先生方に不評だったので敢えなく消えたそうで。

[ackey1973]

自分は小学6年でやったけど、世代によって違うのかな？　担任がボソッと“でも、この先生みたいなこだわりが戦争の原因になることもあるんだけどねえ”と言ったのは鮮明に覚えていて、今思えば実に深い一言だった。

[morimarii]

アレ実話ないし実話に近いフィクションて思ってる人いるけどクソフィクションですからね。。。

[lolkek]

“私たちは、ある「国」に住むのではなく、ある「国語」に住むのだというのだ。 だが、この物語はむしろ、その「国語」がイデオロギーによって歪められる好例として読んだ方がよいかもしれぬ”

[niwaradi]

アルザスは今は完全にフランス語圏なので話はもっと複雑。ブルターニュもフランスに併合された。そしてフランスは(日本と同じく)多文化主義を採用しない国。

[BUNTEN]

ドイツ語圏の国とフランスの係争地であることは中学か高校レベルで出てくる話のような気もする。(歴史は苦手なので記憶にない。)ググったら、さらに複雑なもろもろがあるっぽく、なんで日本語の教科書に?