漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの..

漱石はなあ、組織に馴染めんやつ、時代遅れ、アスペ……その他もろもろの「はみだし者」の心のよりどころになる文章を山のように生み出したんや。それだけでなく、「なんでそうなるのか」「どうしたらええんか」について、誰よりも早く考え、真面目に悩み、胃潰瘍で血を吐くほど苦しんで苦しみ抜いて書き続けて死んだんや。すごい人なんやで。 そもそもな。文学というのは、「形のないものに形を与える」営為なんや。こいつのおかげで、人の抱える人生への悩み、生きづらさみたいなもんに少しだけ形を与えることができて、それは心理学的に言えばめちゃめちゃ大きい社会的な「癒やし」効果になるんや。漱石がやったのはそういうことになる。端から見れば、ただ「小説を書いてた」だけやろな。漱石がもともと建築家になるつもりやったって知っとるか。けどなあ、友達に止められたんや。「夏目くん！残念ながら日本はまだまだ二等国や。君が思うヨオロッパみたい

[hiruhikoando]

漱石と乱歩と手塚は「この時代にあなたがいてくれて本当にありがとうございます」と思う方々。本人の資質もあるが彼らが師匠になってジャンルを牽引した功績も大きい。

[sho005037]

いい言葉。

[doycuesalgoza]

こういう感じの先生、いたなあ。授業の本筋から少しだけ外れた話がめちゃくちゃおもしろい先生。

[Expway]

ロースおじさんにしか見えない。

[ngsw]

漱石、作品内カメラによる視点の動きとその描写がやたらと精度高い印象あったので、建築の話になんか納得してしまった

[hocopi]

おっちゃんありがとうな 文学作品読んでみるわ

[misomico]

“漱石を読んだことがなくても、あんたは漱石のおかげで少しだけ楽に生きることができているんかもしれんのや。”

[differential]

漱石かわいいよね、すごくまじめで。日本初の職業小説家が、恋愛と個人の相克とをバカまじめに考え続ける人だったのがおもしろい／伊藤整の日本文壇史を読むと作家全般がすごくかわいいよ

[yabu_kyu]

言文一致の完成をみた、と。| https://www.amazon.co.jp/dp/4395006868/

[kissenger8]

『二百十日』(1906)とかね、なるほど内田百間の師匠だな。世の中を見る角度は自分の好きにしていいんだな、って思ったな高校生の頃の俺

[yunojix]

これは泣いた

[sase]

とてもいい。増田のレスも盛り上がってて面白い

[ueshin]

文学はダメ人間の癒しだと思うけどなあ。本を読む協調性のない人への非難とか、オタクにたいする二次元批判とか、そういうのをくぐり抜けて、のめりこむもの。学校の文学ナショナリズムで曇らせすぎ。

[tailtame]

面白かった

[tamakky]

最後の一文が好き。「増田より漱石を語れる人がそうそういるか！」と内心ツッコませつつ、やんわりとそちら側に勧誘するという高等テクニックだ…

[satoshique]

“文学というのは、「形のないものに形を与える」営為”

[filinion]

…素晴らしい。自分は宮澤賢治で卒論書いたけど、ここまで愛を持ってわかりやすく宮澤賢治を語れる自信がない。

[yoghurt]

https://www.mieko.jp/blog/2005/03/post_3.html 関西弁のせいか、川上未映子のゴッホを思い出してしまった。

[miyagh]

せやせや

[megamouth]

文学の「効果」についての文章。実際のところ私も文学にそれ以上の意味を見いだせていないから正しいのだと思う

[minombre]

ムーミンの小説も近いものがある

[kou-qana]

近代の自我を最初期に描いたから以降の人の助けになってる、て話？ではすでに現代の自我を持ってる（少なくとも現代の自我を扱ったものを読んだことがある）人は、歴史的文脈を踏まえないとちゃんと読めないのかな？

[yuu-same]

漱石は陰キャだし。陽キャの森鴎外との留学記の差がすべてを語っている。

[yujin_kyoto]

漱石が好きって言ったら「普通やな」って返されたことがある。確かにその人に比べれば僕は至って普通。でもいま生きてる人の中でもかなり漱石に感情移入できる位置にいると思う。

[kagumunnn]

素敵な文章だなぁ。優しくて、愛があって、そして為になる。

[keren71]

青空文庫で読めるしね

[dorje2009]

講談社学術文庫の「私の個人主義」を読んだことがある。現代人の悩みが明治～大正にほぼ現れていたという不思議な印象だった。当時がどんな時代だったか一端も知れて興味深い本（同意できない部分もあるにはある）

[cive]

増田文学だ

[cerfeuil]

みな「野分」を読んでみて欲しい。すごいよ

[takuver4]

めっちゃマトモな事が書いてある！GJ！

[tsubosuke]

そうそう。こころは凄い小説だったな。

[pulldown]

めちゃくちゃこの文好き

[chokugekif]

吾が輩は猫であるの1話とそれ以降の描写に戸惑った記憶。動物達のドタバタ劇かと思ったらそっちかい！って感じで、

[bandoutarou]

凄く良い。文学を展開する脳髄は良い逃げ場。

[fragile08]

子規と漱石の手紙のやりとりもおもろいのよねー　頑固じじいで碌でもないことを言ってたりもするけど書き残したものはスゴイオブスゴイで違いない[増田文学]

[mega10]

建築家になりたかったとか知らなかった

[xorzx]

夏目漱石は100年前の作家。今読んでも新鮮なのは奇跡。ラノベだって100年たっても新鮮ならそれは名作だったといえるよ。

[yasudayasu]

漱石そこまで考えてないと思うよ

[minoton]

100分で名著で取り上げられたのはラインナップ（「三四郎」「夢十夜」「道草」「明暗」）からして面白かった https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/85_souseki/index.html ／ NHKオンデマンドで今でも観られる

[chousuke7]

ある程度同意。漱石の凄さは一見さしたる理由のない所から生まれる曖昧な孤独感や疎外感を日本文学史上初めて物語として書ききったこと。今でもすらすら読めてしまうのでその絶大な歴史的価値に気づきにくいんよね。