文学は精神に作用するテクノロジーだ『文學の実効』

「文学は役に立たない」という人がいる。 データに基づく科学とは異なり、文学は主観的な解釈をベースとしており、客観性・再現性は低い。小説を読んでも、実用的ではないという主張だ。 そんな人に真向勝負を挑んでいるのが、本書だ。 文学作品が人の心を動かすとき、脳内で起きている変化を神経科学の視点から解き明かす。感動は主観かもしれないが、客観的に計測でき、かつ再現可能なテクノロジーだと説く。 著者はアンガス・フレッチャー[Angus Fletcher]、神経科学と文学の両方の学位を持ち、スタンフォード大学で教鞭をとり、物語が及ぼす影響を研究するシンクタンクの一人である。 『オイディプス王』『ハムレット』『羅生門』『百年の孤独』など具体的な作品を挙げて、それらが脳のどの領域にどう作用し、それがどのような効果を及ぼしているかを説明する。 もちろん、受け継がれてきた作品は、それぞれの時代背景を反映している

[mopin]

“文学作品が人の心を動かすとき、脳内で起きている変化を神経科学の視点から解き明かす。感動は主観かもしれないが、客観的に計測でき、かつ再現可能なテクノロジーだと説く。 ”

[kent4989]

これは読んでみたい本だが、前提となる書籍で未読が多そうなのが悩ましいところ。『ジュリアス・シーザー』と『百年の孤独』は読んでから挑むか。

[ozean-schloss]

本書はブログ主のマインドに相当刺さった模様。主の『ストーリーは世界を滅ぼす』レビューと併読したあとだと温度差にちとモヤる。https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2022/10/post-08aa6a.html

[imi-x]

文学作品までいかなくても、童話や民話にも同様の作用はあるような。幼児教育ってやたら泥んこ遊びやスポーツや語学が推奨されるけど、読書も良いんじゃん…？とインドアな子供時代を肯定した。この本読みたい。

[electrolite]

文学の役割は、無味乾燥な人生を何か意味があるものと錯覚させてくれるものだと確信している（文学部卒

[deadwoodman]

“最初の直感に囚われた人を説得するとき、「それは先入観だ」と指摘するのは逆効果だ。…語りの反復や修正、語り直しの技法により認知不協和を促し、先入観を再考させる、文学のテクノロジー”

[maikyuru11]

？「ヘヴィ・メタルはまだガンには効かないがそのうち効くようになる」

[rgfx]

「文学が精神に作用する技法」詐術だｗ

[yarumato]

“シェイクスピアの名作を、認知プロセスから説明しなおす。直感による判定は素早く判断する役に立つ一方で第一印象に左右されやすい弊害もある。乗り越えるため『ジュリアス・シーザー』におけるアントニーの演説”

[turanukimaru]

いや「文学が人に「良い影響」を与えるか？」が疑わしいんだが。私の知ってる文学好きはクソ野郎も割と多い。私はプラトン主義者で「人を動かすイデアが有る」とは考えてるがそれが良いものだけとは全く思ってない。

[su_rusumi]

実際にポエムが戦争に使われている

[firststar_hateno]

文学の力は、魔法のようですわね。心を揺さぶられる感動は、科学では計り知れないものがありますわ。

[rain-tree]

「ストーリーが世界を滅ぼす」とは違う話なのかな

[iwtn]

良さそう。

[fsas860748]

スゴ本