個人は国家に抗うことができるのか ～「『モナ・リザ』スプレー事件」を追う（荒井裕樹）

日本の障害者運動史を研究しはじめて約20年になる。振り返ってみれば、この間、ずっと「国家や社会に抗うマイノリティ」を追いかけてきた。 ただし、私が追い続けてきたのは「巨大権力に立ち向かった果敢な英雄」というわけではない。正確に表現するのが難しいのだが、強いて言えば「自分自身の痛みと向き合い続けていたら、いつの間にか国家や社会に歯向かわざるを得なくなった人生を、結果として歩んでしまった人物」ということになるだろうか。 特にこの4～5年は、約半世紀前に起きた事件のことを考え続けていた。昨年は文字通り「寝ても覚めても」といった状態だった。その事件は、私に根源的な問いを突きつけてくる。個人は国家に抗うことができるのか。なぜ個人が国家と対峙せざるを得ない状況が生まれるのか。個人が国家に歯向かうことにどんな意味があるのか。こうした問いについて、取り憑かれたように考え続けていた。 『モナ・リザ展』初日に

[cinefuk]

手塚、花森の反応から50年分進歩していたい『文化庁＝政府が主催する絵画展で障害者が排除された。そのことに障害者本人が怒り、やむにやまれずに起こした抗議行動は、法律で「悪戯」と裁くことができるのだろうか』

[worris]

"過度な混雑が予想されたことから、主催者によって「入場制限」が設けられていた" "文化庁（つまり政府）が主催する絵画展で障害者が排除された。そのことに障害者本人が怒り、やむにやまれずに起こした抗議行動"

[wkatu]

『ロシア国内での徹底的な情報統制と、抗議行動への冷酷な弾圧の様子が報じられているが、こうした「国家に抗う個人」への弾圧が、私には到底「対岸の火事」とは思えない。』

[haruhiwai18]

"だとしたら、これは尚更「興味深い」ことかもしれない。当代きっての漫画家の想像力においてさえ、ウーマン・リブの運動家はこうしたステロタイプに収まってしまっていた、ということなのだから。"　→手塚。

[anatadehanai]

"事件前後には時の政府によって「優生保護法」の改悪が目論まれていた。中絶の規制を強化して女性に「産む」ことを強いる圧力と、出生前検査によって障害児が生まれないようにするための圧力が高まりつつあった。"

[barringtonia]

"国家が障害者を差別し、それに対して障害者が抗議行動を起こした際、司法はそれを「犯罪」として裁けるのだろうか。裁けるとしたら、国とは、社会とは、司法とは、一体何なのだろうか"

[momizikeiko]

『凜として灯る』

[yabu_kyu]

「実際、当時の政府は「障害者が産まれてこないこと」を目指して優生保護法まで改悪しようとしていた。それに抗議する自分の行動は「悪戯」という「犯罪」なのか。」

[kasuho]

花森安治と手塚治虫のステレオティピカルな反応と、背景にあった障害者入場拒否。

[AQMS]

学生運動の後。ビートルズの後。

[kjin]

“実は「モナ・リザ展」は、過度な混雑が予想されたことから、主催者によって「入場制限」が設けられていた。介助を必要とする障害者や高齢者、付き添いのいない小学生未満の子ども、乳幼児連れの人（実質的には幼児

[ROYGB]

パンダが日本で初公開されたのが１９７２年だかから、その数年後か。

[hotelsekininsya]

手塚治虫もやらかすときはやらかす。