よしもとばななの《私》と《私たち》 - 蟹亭奇譚

よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。 先日、ネタっぽく書いたのに、まだなんだかモヤモヤするので、よしもとばななのエッセイ集 『人生の旅をゆく』（幻冬舎文庫） を立ち読みしてみた。本書に収録されている「すいか」という題名の文章の一部が、「居酒屋事件」 として引用されているのである。 全体を荒っぽく要約してみよう。なお、よしもとの主張そのものの是非はここでは問わないことにしたい。 高知の人々は他人の善を信じて融通を利かせる。 それに比べて東京の人間は……というところで、例の居酒屋のエピソード。 続いて、セールス電話をかけてきた人の「死んだような声」のエピソード（こちらはhttp://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20090815に引用されている）。 最後に、高知を旅行したとき、無人市場で買ったすいかをホテルに持ち込み、食事のときに切っ

[kanimaster]

今度はまじめに書いてみました。

[ogajud]

"よしもとばななのウェブ日記には、数人のグループでの行動を綴ったものが非常に多く、グループ外との交渉事の場面では「グループ対部外者」という構図になる傾向があるようだ。" / "遙洋子は孤高なのだ。"

[keiseiryoku]

容易く共有されてしまう内面なんて／キッチンをGの視点で書き改めたらどうなるかと考え……いえなんでもありません。

[pollyanna]

「わたし」が思ったことや考えたことを語るときに「自分語りスマソ」と媚びを入れないといけないような風潮ってどのへんから盛んになってきたのかな？

[wackyhope]

ばなな祭への視点。／「責任の所在がはっきりしない」／「第三者から行動を批判されたときに、被るダメージが分散して、痛くもかゆくもなくなる」／「《私たち》 というありかたは、上手いようなずるいような感じ」

[Nean]

そうだよなぁ。蟹さん、えらい！

[inukorori]

一番売れたキッチンも一人称の扱いの妙に魅力があったと思うので、ばななの一人称からの切り口は興味深い。この切り口からもっと色々書けそう。

[Moodykajigaya]

女コミュニティにありがちな"トイレ行ったりお昼食べるの一緒"な世界な感じもしますね>ばななの言う私たち/遙先生はどうも好きにはなれないけど、そういう"女社会"への違和感から孤高の道を歩んでるのかもと思う

[triggerhappysundaymorning]

え?ばなな氏はホテルと居酒屋を比較してホテルでしてくれた事を居酒屋ではしてくれなかったって発狂してんの?('A`)そんなバ(r

[aozora21]

自分と社会は切り離せないから自分の感じたことを語るんだけど、「個人的な愚痴を拡大させてる」とか批難されるのは何度か体験した。

[tsugo-tsugo]

個があいまい、抽象的。日本ぽい。

[kobeni_08]

webとかで連載されているエッセイをチラッと読むと、うちわネタすぎて何がなんだか分からないことになっていた。彼女が「いやよねー」と言えば、「ねー」と言い返してくれる仲間が周囲にいることは間違いないですね。

[iteau]

今回の件では以前、遥さんを叩いていた人がばななさんを擁護していて（遥さんの場合は明らかに店舗側の落ち度があり、それに怒っているにもかかわらず）結局「仲間意識」の有無で判断してんだろうなって思った。

[toriatori]

「みんなそう思ってる」問題/チェーン店は「全国どこでも同じ」が売りなのでは

[kurokuragawa]

「責任をあいまいにする」ところと「ただのわがままに理屈を後付けしてるように見える」ところがばばな氏が叩かれる理由かな

[narwhal]

「遙洋子は孤軍奮闘の人である」おお、確かに！

[tangkai-hati]

「私」と「私たち」の差は「彼」と「彼ら」・「彼女」と「彼女ら」の差よりも重たい。

[y-mat2006]

よしもとばななと愉快な仲間達

[ekken]

居酒屋。実際に行動を起こしたのは誰か、というのは俺も読んでて気になった。ホテルすいかのエピソードは「なんだ、図々しいヤツが得をする」のねという感想。