寺の住職がびっくりした「数百年後の恩返し」 床が抜けそうな貧乏寺の改築費用を寄付したのは、まさかの「潜伏キリシタン」の子孫だった 寛容さが現代社会に投げかけるもの ｜ 47NEWS

東シナ海を望む長崎市樫山地区にある小高い山「赤岳」。その麓にある天福寺に１９７８年、少し離れた地区に住む人々が訪れた。寺は貧しく、本堂の床は抜け落ちそうで、天井から雪が舞い込むありさま。お布施の収入は月６万円ほどしかなく、檀家に改築費用を募っている最中だった。 訪れた住人たちは約４００万円もの寄付を申し出た。ただ、仏教徒ではないという。 「私たちは潜伏キリシタンの子孫です。お寺のおかげで信仰と命をつなぐことができました。少しでも恩返しがしたい」 １６８８年に建立された天福寺は曹洞宗のお寺。にもかかわらず、キリスト教が禁止され、厳しい取り締まりがあった江戸時代に、危険を冒して潜伏キリシタンを檀家として受け入れ、積極的にかくまっていた歴史がある。 「数百年後の恩返し」はあまりに突然だった。申し出を受けた住職は驚くと同時に、ある仏語が浮かび、恐ろしくもなったという。（共同通信＝下江祐成）

[welchman]

“信仰する教会への不義理と捉えられるのを嫌がったのか、塩屋さんに「自分たちの名前を表に出さないで」と頼んだという。” /すごい話だな。

[khatsalano]

寛容とか多様性とか，口にするのはたやすいが，本来は凄まじいものなんだな。寛容さとは見返りを求めない投機。暗闇への跳躍。

[Knoa]

最後に突然ガザの話になったが、私も読みながら同じことを思った。2000年語り継がれてきたエルサレムへの思いだけじゃなくて、もっと愛にあふれた異教徒間の語り継ぎは、彼の地に存在しないのかな？

[mekurayanagi]

大橋幸泰が指摘するように潜伏キリシタンを考える際に帰属の重層性から当時の農民が前提とする村請制の秩序維持は非キリシタン村民や支配者にとっても重要だった故の共存（寛容）という点を見逃すべきでない

[DG-Law]

最近長崎に行ったのでタイムリーな話題だ。／浦上から樫山地区（天福寺）はかなり離れているが，潜伏キリシタン同士のつながりで伝わったなら納得がいく。

[EoH-GS]

“互いを認め合う日本人の宗教観や自然観が成した業だと思う。寛容の精神がなければ２５０年間も『潜伏』なんてできない”隠れキリシタンの話、なんですよね……？

[fjch]

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[KoshianX]

信仰は違えど同じ大地に住む仲間として協力し合うことはできるし、していかねばならんのだよな。それはどんな対立でもそうなんだけれども、なあ……

[tachisoba]

これはニュース記事ではなく地方史ですね。

[nyama02]

すごい話だ「天福寺に何かあったときは助けるようにと、いろり端で代々、伝えられてきたから」

[spectre_55]

"数百年前にキリシタンを守った寺の先人たちの善行に対して、本当に世代を超えて報いが来たと実感した" …情けは人の為ならず、である(ただしすぐに報いが来るとは限らない)。

[geonoize]

「天福寺に何かあったときは助けるようにと、いろり端で代々、伝えられてきたから」ほとばしるバック・トゥ・ザ・フューチャー感

[wdoomer]

"『正義の戦い』であってもしてはいけない。いったん戦うとお互いが聖戦を叫びそれぞれの一番弱い人たちが犠牲になる。どんなにつらくてもお互い厳しい節制をして非戦の覚悟を決めるのが政治であり外交力だと思う"

[yojik]

「キリスト教が禁止され、厳しい取り締まりがあった江戸時代に、危険を冒して潜伏キリシタンを檀家として受け入れ、積極的にかくまっていた」「何かあったときは助けるようにと、いろり端で代々、伝えられてきた」

[remcat]

名前を書かなければ記事にしていいという判断なんかな >教会への不義理と捉えられるのを嫌がったのか、塩屋さんに「自分たちの名前を表に出さないで」と頼んだ

[c_shiika]

マリア観音は浦上四番崩れのときの話か。訂正、三番だった。まだ江戸だわ。