「寺院かモスクか」続く法廷闘争 ヒンズーとイスラム、聖地住民に亀裂も―インド 2024年01月21日06時58分配信 インド北部ウッタルプラデシュ州バラナシにある「ギャンバピ・モスク(イスラム礼拝所)」=2023年12月 【ニューデリー時事】インド北部ウッタルプラデシュ州のヒンズー教聖地バラナシにあるモスク(イスラム礼拝所)を巡り、「かつてヒンズー教寺院だった」として礼拝の権利を主張するヒンズー教徒と、これに反対するモスク側の法廷闘争が30年以上続いている。長引く論争は、多数派のヒンズー教徒と少数派のイスラム教徒の亀裂も生んでいる。 【地球コラム】「ヒンズー至上主義」の暴走 排他の波、インドにも 「ヒンズー教寺院を壊してモスクを建てたのは明らかだ」。地元州議会議員で、ヒンズー至上主義を掲げる国政与党・インド人民党(BJP)所属のソーラブ・スリバスタバ氏(48)は不快感をあらわにした。 議論