測れない数値を測る

政党支持率を探る世論調査は、何を食べたいかを客に尋ねる食堂の店主に似ている。売り上げならば前日の伝票を見ればわかる。知りたいのは明日の注文だ。聞かれた方も「いつもの」と即答できる人もいれば、同じメニューを毎日にらむ人もいる。明日の注文、つまり、次の選挙の得票率はどのように予測すればよいのだろうか。 報道機関が世論調査で調べている政党支持率は、無作為に選んだ有権者に「支持している政党はどれですか」と尋ねた結果をそのまま集計したものだ。当人の望むと望まざるに関わらず、すべての有権者を同じ確率で選ぶといういささか乱暴な手法を使っているのは、その方法でしか偏り（バイアス）のないデータが得られないからだ。その新聞の購読者やテレビ局の視聴者でない人をも巻き込む性質から、調査結果は公開されている。 政党支持率は、選挙の予測得票率ではない。自民党の支持率は選挙で一度もとったことがない高い水準を維持している

[biconcave]

中日新聞にこんな立派な統計調査ページがあるなんてびっくり／グラフからも分かるように、特に大きなイベントがなかった参院選直前に潜在得票率の大きなスパイクがあり、この影響まで含めないて選挙予測はできない

[mookie]

“欧米のメディアや世論調査機関で最近採用されている手法が、ＭＲＰ（マルチレベル回帰事後層化シミュレーション）と呼ばれる統計的モデリング”

[barringtonia]

回答率に調査機関と支持政党の交互作用があるの生々しい

[bn2islander]

“モデル次第で推計値が大きく変動するこの手法は、調査担当者の『数式をまとった思い込み』ともいえ、選挙報道に相応しいかどうかは議論が分かれるだろう”

[youichirou]

“未来予測には、商品の人気ランキングのように、人々を同じ行動に誘うことによって自己実現するタイプと、コロナの感染拡大予想のように、人々に予測が外れるように行動を促すタイプがある。”

[nao_cw2]

＞政党支持率は、選挙の予測得票率ではない。自民党の支持率は選挙で一度もとったことがない高い水準を維持している

[tick2tack]

”政党支持率は、選挙の予測得票率ではない”　予想得票率などについて

[gnt]

素晴らしい仕事。元祖データサイエンスの面目躍如だなあ。

[maturi]

ＭＲＰ（マルチレベル回帰事後層化シミュレーション）統計的モデリング。静岡の20代大卒女性がだれに投票するかについて、静岡在住であること、大卒であること、20代であること、女性であることがそれぞれ個別に作用

[konishika]

勉強になるなぁ

[Ez-style]

朝日新聞も結構マニアックに世論調査の手法を研究している社員がいて、この手の解説が月刊Journalismに載ってたな。

[maeda_a]

“野党支持者の回答比率の推計値が、自民党支持者の半分から４分の１程度と非常に低いこともわかる。自民党以外の支持を率直に公言できないという意味で、日本の政治風土はアメリカよりも中国に近い”

[pado3]

面白かった。うちにもよくくる非通知オートコールで自公が機を伺ってるのだろうとも

[NEXTAltair]

“消費税の増税は潜在得票率に全く影響を与えていない”

[skypenguins]

“ＭＲＰ（マルチレベル回帰事後層化シミュレーション）と呼ばれる統計的モデリング”