科学データが見せる10世紀に社会が 大きく変化したわけ – 國學院大學

科学データが見せる10世紀に社会が 大きく変化したわけ ヒトと自然、これまでとこれから（笹生衛 教授 前編） 神道文化学部全ての方向け Tweet 旱魃（かんばつ）、大雨、洪水。そして都市部への人口集中による感染症の大流行。古代の人々の姿と、現代に生きる私たちの姿はほとんど変わらないことが、古代の遺跡調査と文献史料、そして最先端の科学データを突き合わせたときに見えてくるという。 笹生衛・神道文化学部教授（國學院大學博物館館長）への前後編インタビューで伝わってくるのは、古代の話でありながらどこまでもクリアで、そしてリアルな歴史の肌触りだ。 10世紀に、何かが起きたのではないか――。これは私が20代の頃、古代の集落の発掘調査現場に身を置くようになって抱きはじめた疑問でした。古墳時代からの伝統的な集落のかたちが8・9世紀までは残っていたのに、9世紀の末期から10世紀にかけて、その集落が消滅・分散

[rider250]

約1000年前の全地球的気候変動が人類社会をガラリと変えたという説はしばらく前に読んだな、その頃の世界的戦乱、古帝国の滅亡と新興帝国の勃興もその気候変動のせいだと。日本も当然影響を受けまくってたワケか。

[nagaichi]

世界史的にはトルコ系諸族の西遷が起こり、唐・新羅・渤海などが続々と倒れた激動と戦乱の世紀だよ。

[horaix]

まさに「下部構造が上部構造を規定する」だ/中国史で出てくる異民族の侵略回数が気候変動とリンクしてるみたいな研究もあったと思う

[asamaru]

こういう研究したい。

[deep_one]

「天候不順」「都市への人口流入」「疫病の多発」とチェーンしたという説。

[zu2]

“気候変動と感染症の大流行に苛まれた、命の瀬戸際においてこそ、従来通りの生活の仕方、社会構造や政治構造ではダメだという考えがでてきたのではないか。この大きな変化のプロセスの中で起こっていたのが、古代集

[sink_kanpf]

「銃・病原菌・鉄」のジャレド・ダイアモンドが別著「文明崩壊」で解説してた話に似てるなあ。あれも環境を社会変化の要因の一つとして考察してたよね。

[kazu111]

この時代ではないが、伝染病対策で「①遷都②公共事業（大仏建立）③元号改正」と、ワクチン防衛に頼り切り突破された現代と比較しても、当時は当時である意味有効な手がしっかり打たれてるんだよね。

[progrhyme]

気候変動と感染症の大流行があり、承平・天慶の乱につながったと見る仮説

[blueboy]

　承平天慶の乱は、すぐに鎮圧されたので、痕跡を残さなかった。この人の主張が正しければ、「大きな気候変動があって、社会は大きく変動しかけたが、結局、社会は大きく変化しなかった」という結論になりそうだ。

[akymrk]

“伝統的な集落のかたちが8・9世紀までは残っていたのに、9世紀の末期から10世紀にかけて、その集落が消滅・分散し”"気候変動と感染症の大流行""樹木の年輪が含む酸素同位体の比率から、年輪が形成された夏期の降雨量

[outalaw]

大変興味深く示唆的な研究だと思う。

[ibip]

いつの世にも気候変動あるので何故１０世紀が大きな転換点かは説明できない

[son_toku]

遠因としてはあり得るかもしれないが、定量的なもので定性的な説明の置換えはできないだろう

[timetrain]

当時の人々はそれらの天変地異と結びついて新皇を見ていたのだとしたら、なおさら恐ろしくもあったろうな

[Galaxy42]

鎌倉時代の集落が海面下降時で現在は水面下説はあったが、なるほど

[NEXTAltair]

センゴクのぼうとうみたいな

[neko2bo]

面白い。

[gryphon]

“古墳時代からの伝統的な集落のかたちが8・9世紀までは残っていたのに、9世紀の末期から10世紀にかけて、その集落が消滅・分散し、見当たらなくなってしまう”