エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント2件
- 注目コメント
- 新着コメント
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
情報紙『有鄰』No.412 P4 小林秀雄−その生と文学の魅力
敗戦時に十五歳の少年だったわれわれは、必ず太宰治か小林秀雄かを読んでいた。読んでいなければ、誰も... 敗戦時に十五歳の少年だったわれわれは、必ず太宰治か小林秀雄かを読んでいた。読んでいなければ、誰も相手にしてくれなかった。 小林秀雄がお酒に酔って、一升ビンを抱えたまま水道橋駅から墜落したと聞けば、旧制中学生の身ながらすぐ往ってみて、ふうむ、ここから真っ逆さまか、よく生きていたな、と感嘆したり、吉祥寺近くの水道道路に出ている屋台で、あの写真そっくりの姿でお酒を呑んでいる太宰治を、背後に立ってじっと見ていたりした。 空襲による焼け野原と残ったビル、半分破壊された都市である東京には、ランボオの詩句がよく似合った。 〈冬の夜々、宿もなく、衣食もなく、諸街道を徙(うつ)り行き、俺の冱(い)てついた心は一つの声に締められた。『強気にしろ、弱気にしろだ、貴樣がさうしてゐる、それが貴樣の強みぢやないか。貴樣は何処に行くのか知りはしない、何故行くのかも知りはしない、処構はずしけ込め、誰にでも構はず返答しろ。
2006/11/26 リンク