レオナルド・ダビンチ作「サルバトール・ムンディ(救世主)」。英ロンドンの競売会社クリスティーズで(2017年10月22日撮影、資料写真)。(c)Tolga Akmen / AFP 【10月23日 AFP】イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)は、ありふれた目の障害である「外斜視」があったために立体物の表現力や山岳風景画での遠近感に優れていた可能性があるとする研究論文が今月、米国医師会(AMA)発行の医学誌「JAMA眼科学(JAMA Ophthalmology)」に発表された。 論文では、ダビンチ自身がモデルとなったと考えられている彫刻2点、油絵2点、素描2点を調査したところ「-10.3度の一貫した外斜視角」が示されたとしている。 外斜視は目の片方が外側を向いている状態を指し、片目が逆に内側を向いている場合は内斜視となる。10.3度のずれは中程度