1月、トリノ工科大学で行われた機械工学の名誉学位の授与セレモニーでスピーチするマルチェロ・ガンディーニ。 マルチェロ・ガンディーニ──スーパーカー好き、クルマ好きなら、その名を知らないものはいないだろう。その名匠が3月13日に85歳で逝去した。これまで数多くの名作を生み出し、世のデザインに大きな影響を与えてきた偉大なるマエストロの功績に敬意を表し、本誌『GENROQ』2024年4月号に掲載された、トリノ工科大学から機械工学名誉学位が授与された際の記事を転載する。ご冥福をお祈りします。(GENROQ 2024年4月号より転載・再構成) Marcello Gandini トリノ工科大学の名誉学位の授与セレモニーで この日、トリノ工科大学の中庭は、集められたガンディーニの作品たちによって、ちょっとしたミュージアムに変身した。それはもはや工業製品というより、芸術品といった表現の方が相応しい。 「私
ピニンファリーナ氏死去=イタリア車デザインの巨匠 ピニンファリーナ氏死去=イタリア車デザインの巨匠 【ジュネーブ時事】フェラーリやマセラティなどイタリアを代表する数々の高級スポーツカーのデザインを手掛け、世界を代表する自動車デザイナーの巨匠と呼ばれたセルジオ・ピニンファリーナ氏が2日、北部トリノの自宅で死去した。85歳だった。 産業の中心地トリノで1926年に生まれ、トリノ工科大学で機械工学を学んだ。父親が創業したカロッツェリアと呼ばれる自動車の修理工房を車のデザイン、開発、委託生産などを手掛ける企業「ピニンファリーナ」に育て上げた。 ボディーデザインを芸術の域に高め、フェラーリ「テスタロッサ」、マセラティ「クワトロポルテ」、アルファロメオ「スパイダー」などの名車を世界に送り出した。経営者としても活躍、1988〜92年にイタリア産業連盟(コンフィンダストリア)のトップを務めた。(201
イタリアの自動車デザイナー、セルジオ・ピニンファリーナ氏が3日、伊北部トリノの自宅で死亡しているのが発見された。85歳だった。 1950年代以降、高級車フェラーリのほぼ全モデルや、マセラティ、アルファロメオなど名車のデザインを手がけた。トリノ工科大で機械工学を学び、父親の自動車修理工場を継いで、世界的な自動車デザイン会社に育て上げた。 イタリアの経済団体トップも務め、2005年に終身上院議員に任命された。
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