名古屋大学の荻朋男教授らは、二日酔いに関わる遺伝子が老化にも関与することを見つけた。アルコールを代謝する過程でできる有害物質「アルデヒド」の分解に関わる遺伝子で、働きが弱まるとDNAに傷が入りやすくなっていた。早期の老化を引き起こす早老症の治療法開発に役立つ可能性がある。アルコールに対する強さは複数の遺伝子の働きが左右する。なかでもアルコールが体の中で分解される過程で生じるアルデヒドは毒性があ
*今週のコメント ウイルス濃度は先週より低下しています。市中での感染者数は減少傾向にあると推定されます。 【参考】流域毎の推移は こちら(JPG:563KB) [参考]5類移行以前からの状況変化 5類移行前からの変化 グラフは こちら(JPG:133KB) [2023第27週以前のデータは山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本英司教授提供] [参考](試行運用)季節性インフルエンザ (R5県試行運用はR6第7週まで。R6開始時期未定) [2023第44週以前及び2024年8週以降のデータは山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本英司教授提供] 【参考】 R5流域毎の推移は こちら(JPG:1,013KB) 【参考】 B型インフルエンザウイルスの検出(JPG:746KB) 山梨大学とタカラバイオ株式会社の共同研究により開発・販売開始した「Influenz
インフルエンザ対策に関しては、下記のページをご覧ください。 インフルエンザの知識と予防(札幌市保健所のページ) ※1【下水中のウイルスRNA濃度】 定量PCR法によって検出された下水1リットルに含まれるウイルスの遺伝子数(コピー)であり、この値が大きいほど下水の処理区域内に感染者が多く存在していると推定されます。 この調査では、降雨による影響を補正した、1週間に測定したすべての検体の幾何平均値(相乗平均値)を示しています。 ※2【下水からの検出率】 1週間に分析した下水検体数のうち、ウイルス遺伝子が検出された(検出限界93コピー/L)検体数の割合であり、この値が大きいほど感染の面的な広がりが進行していると推定されます。 なお、「不検出」とは、ウイルスが全く存在しないということではなく、検出限界(ウイルスの有無を判定できる最小値)未満であったことを示しています。 ※3【定点医療機関の患者報告
赤色の光を目に当てると、近視の進行が抑えられるとする研究の報告が海外で相次いでいるのを受け、東京医科歯科大学のグループが子どもで効果があるかどうか調べる国内で初めての臨床研究を始めました。 臨床研究は東京医科歯科大学の大野京子教授などのグループが進めています。 近視は多くの場合、目の奥行き「眼軸」の長さが伸び、明るさや色、形などを感じ取る網膜の手前でピントが合ってしまうことで起きます。 近視の子どもたちに1年間、定期的に赤色の光を目に当てると、光を当てなかった子どもたちに比べて▽眼軸の長さの伸びや▽近視の進行が7割程度抑えられたとする論文が、去年、中国の中山大学のグループから出されるなど、報告が近年相次いでいて、アメリカやオーストラリアなどでも効果を調べる研究が進められています。 大野教授のグループでは8歳から18歳で強度の近視の30人を対象に1日2回、赤色の光を発する専用の装置を3分間の
Published 2022/01/15 20:18 (JST) Updated 2022/01/15 20:29 (JST) 【エルサレム共同】イスラエルの国立病院、シェバ・メディカルセンターなどの研究チームは15日までに、新型コロナウイルスワクチン(米ファイザー製)は卵巣機能に影響しないとの調査結果をまとめた。卵子数を大規模に調べた初めての調査で、チームは科学者にも出産を希望する女性にも「非常に意義のある情報だ」としている。 チームは2021年2~3月に1回目のワクチンを接種した18~42歳の女性129人を調査。1回目接種の前と1回目接種から3カ月後に血液を採取、抗ミュラー管ホルモン(AMH)値を調べた。 AMH値は女性の卵巣に卵子がどれだけ残っているかの目安が分かる数値。
新型コロナウイルスに対する高齢者と若者の免疫の働きについて、京都大学iPS細胞研究所の研究グループが調べたところ、高齢者は感染した細胞を攻撃する特定の免疫細胞が少なくなっていて、重症化に影響している可能性があることが分かりました。 京都大学iPS細胞研究所の濱崎洋子教授らの研究グループは、20代前半の若者30人と70代前半の高齢者26人の血液を採取し、新型コロナウイルスに反応させて免疫細胞がどのように働くのかを比較しました。 その結果、感染した細胞を攻撃しコロナウイルスの増殖を抑える「キラーT細胞」と呼ばれる免疫細胞の一部が、高齢者は若者より90%ほど少なくなっていて、重症化に影響している可能性があることが分かりました。 また、若者でも「サイトメガロウイルス」と呼ばれる多くの人に潜伏しているウイルスに感染している場合は、高齢者と同じように免疫細胞の一部が少なくなっていて、症状の個人差に影響
(CNN) オランダの研究チームが、これまでの医学では知られていなかった臓器が人ののどの奥に見つかったとして、このほど医学誌に研究結果を発表した。 発表を行ったのはオランダがん研究所などの研究チーム。鼻腔(びくう)と咽頭(いんとう)がつながる部分の頭蓋骨(ずがいこつ)の中に、未知の腺が隠れているのを発見した。同チームは「tubarial glands」という名称を提案している。 この臓器はがんの転移診断のためのスキャン検査で見つかった。研究チームはさらに、前立腺がんで治療中の患者100人の頭部と頸部(けいぶ)のスキャン画像を調べ、男性1人と女性1人の遺体解剖を行った結果、全員がこの臓器を対でもっていることが分かった。 超音波やCTスキャン、磁気共鳴断層撮影(MRI)といった一般的な検査ではこの臓器は見つけられず、前立腺がんの転移を調べるPSMA PET/CTという先端のスキャン検査で初めて
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上から見たサカサクラゲ。毒を含む粘液を放出している(シェリル・エイムズ東北大准教授提供) 南方の海を泳いでいると突然、何かに刺されたような痛みを感じることがある。周囲に危険な生物は見当たらず、「刺す水」と呼ばれる謎の現象だ。その正体は、クラゲが仕掛けた毒入りの「爆弾」だったことを東北大や米海軍研究所などの国際チームが突き止めた。クラゲが秘めていた驚きの生存戦略が明らかになった。 沖縄に生息するサカサクラゲの仕業 「刺す水」は世界中の熱帯や亜熱帯の浅い海で起き、日本でも九州南部や奄美群島で報告例がある。海水浴や簡単なダイビングを楽しんでいると突然、チクチク、ビリビリと原因不明の痛みを肌に感じるという。痛みは数時間で収まり生命に危険が及ぶほどではないが、赤く腫れ上がることもある。
運動が記憶力を活発にさせる可能性があることを、富山大の井ノ口馨教授とアラム・ジャハンギール特命助教らが動物実験で突き止めた。認知症や記憶力の低下の予防・回復につながることが期待され、研究成果は米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」電子版に掲載された。 記憶は、最初に脳の「海馬」と呼ばれる部分に保存される。ただ、海馬は記憶容量が小さく、大脳皮質へ移って長期の記憶になる。 井ノ口教授らは、神経細胞が次々と作り出される「神経新生」という現象が、海馬で古い記憶を消す役割を担っていることを解明していたが、今回の研究で、神経新生によって古い記憶が消されることで海馬の記憶容量が保たれていることを明らかにした。 また、ラットを使った実験で、海馬の記憶容量を飽和させて新たに記憶できない状態から、神経新生によって新しい出来事を記憶できるようになるまでの期間を比べたところ、回し車のあるケージで運動しな
眠気の正体は神経細胞の80種のたんぱく質群の変化であることを、筑波大などのグループがマウスの実験で突き止めた。このたんぱく質群は起きている間は「リン酸化」と呼ばれる現象が進み、眠ると元に戻る。この現象が神経細胞の疲弊と回復に関わっているらしい。論文は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。 これまでも不眠状態にしたマウスの脳内物質の変化を調べる実験はあった。だが、得られた結果が、眠くなるためなのか、眠れないことのストレスによるものかの区別ができなかった。 同大国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史機構長らはストレスに関係なく遺伝的に睡眠時間が長いマウスを作製。このマウスと不眠状態にした通常マウスを比べ、眠気に関わる脳内物質の変化を調べた。その結果、80種のたんぱく質で、リン酸基が結合する「リン酸化」が進んでいることを見つけた。 この80種のうち69種はシ…
ダイエットで寿命が延びるかどうかを調べたアカゲザルの実験(米ウィスコンシン大提供) カロリーが適度に少ない食事をサルに長期間与えると、健康を向上させて寿命を延ばす効果がみられたとする研究結果を、米国立加齢研究所とウィスコンシン大の共同チームが17日付の英科学誌に発表した。「人でも同じ効果があるのではないか」とみている。 栄養不足にならない適度なダイエットで寿命が延びるかどうかは長年の論争の的だった。国立加齢研究所とウィスコンシン大はサルを使った研究で、2009年と12年にそれぞれ異なる結果を示していたが、互いのデータを分析した結果「寿命を延ばす効果あり」と結論を出した。 若いサルより高年齢のサルの方がカロリー制限による効果が高かった。
(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した飛行士らのデータから、宇宙で起きる腰痛の原因が明らかになった。米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の整形外科医らが、米航空宇宙局(NASA)の出資で実施した研究の成果を発表した。 ISSに数カ月間滞在すると、飛行士は身長が最大5センチも伸びる一方、筋力が落ちたり背中の痛みを訴えるようになったりする。 背中の痛みは、宇宙での滞在が長期化し始めた1980年代から報告されていた。これまでのデータによると、米国人飛行士の半数以上に背中、特に腰の痛みがみられ、中程度から重度の痛みを訴えるケースが28%を占めている。滞在期間中を通して痛みが続くこともある。 地球に帰還した後も影響が残る。飛行士らが帰還後1年以内に椎間板(ついかんばん)ヘルニアを発症する確率は、通常の4.3倍にも上る。
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