東京大学と九州工業大学は、海底に潜って生物などを自動的に集める小型ロボットを開発した。大型の調査船などを使わずに、手軽に海底から生物や鉱物などのサンプルを集められる。海底の珍しい生物を調査するだけでなく、魚介類や金属などの資源を調べるためにも役立ちそうだ。開発したロボット「Tuna-Sand2」は3月、静岡県清水沖の海底100メートルまで潜り、貝殻を自動的に集めて持ち帰ることに成功した。これま
AI(人工知能)研究のパイオニアとして知られるコンピュータ科学者のマービン・ミンスキー氏が1月24日(現地時間)に亡くなった。88歳だった。死因は脳溢血。 同氏が1951年に立ち上げたマサチューセッツ工科大学(MIT)人工知能研究所(CSAIL)が25日に発表した。ミンスキー氏は1985年のMITメディアラボの立ち上げメンバーでもある。 CSAILおよびMITメディアラボの電子工学およびコンピュータ科学の教授だった同氏は、人工知能理論の専門家で、「The Society of Mind(邦題:心の社会)」をはじめとする多数の著書がある。 1951年には24歳で世界初のニューラルネットワークラーニングマシンを開発し、ロボット研究の先駆者でもあった。その研究で、ACMチューリング賞(1969)や日本国際賞(1990年)などの多数の賞を受けた。 ミンスキー教授の最後のツイートは、MITメディアラ
頭の中の言葉 解読 障害者と意思疎通、ロボット操作も 九工大・山崎教授ら 2016年01月04日 02時00分 「頭の中の言葉」を解読する仕組みを解説する九州工業大情報工学部の山崎敏正教授 写真を見る 頭で思い浮かべた言葉の一部を脳波の変化から解読することに、九州工業大情報工学部(福岡県飯塚市)の山崎敏正教授(58)の研究グループが成功した。グー、チョキ、パーなど選択肢を絞った条件の下、それぞれの言葉が発声時と無発声時でほぼ同じ波形を示すと突き止めた。五十音の一部でも識別に成功しており、今後全ての音の波形を分析できれば、単語や文章の解読も可能になる。 研究が進めば、障害で言葉を話せない人との意思疎通や、音が伝わらない宇宙空間や水中での通信手段への応用が期待できる。山崎教授は「動けと念じればロボットを操作できるSFのような応用も可能となる」としている。 山崎教授が着目したのは、言語をつか
衣服に触れたときの「高級感」や果物の「かみごたえ」、腰に感じる「疲労感」など、人の感覚で評価している指標をセンサーやロボットを用いて数値で示す技術が実用化に近づいている。特定の感覚をもたらす刺激を数値で表すことで、狙った特性を持つ商品を開発しやすくなる。異なる商品の開発データを集積し、「感じ方」をデザインすることも可能になる。慶応義塾大学の前野隆司教授と竹村研治郎准教授らは、布など素材の表面を
出場チームに聞く「DARPA Robotics Challenge」決勝戦の舞台裏(前編)、あれは本当に“惨敗”だったのか?:“ロボット大国日本”は負けたのか(1/4 ページ) 災害対応ロボットの競技会「DARPA Robotics Challenge」で日本からの参加チームは最高10位と、振るわない結果に終わったが、あれは本当に"惨敗"だったのか?参加した産総研チームに決勝の裏側を聞いた。 2015年6月、米国にて災害対応ロボットの競技会「DARPA Robotics Challenge(DRC)」のファイナル(決勝戦)が行われた。大ニュース扱いでは無かったものの、既に日本でも各メディアによって報じられているので、結果について知っているという人も多いだろう(DARPAロボットコンテストはなぜ開催されたのか、背景の「可能性」と「きっかけ」 、災害救助ロボットコンテスト、入賞チームが語るロボ
米カリフォルニア州ロサンゼルスで、意図を感知する脳インプラントで制御されるロボットアームを試用するエリック・ソルトさん(2013年4月17日撮影)。(c)AFP/HO/SPENCER KELLIS 【5月22日 AFP】ロボットアームを動かそうとする患者の意図を感知する最新の脳インプラント技術を開発したとの研究結果が21日、発表された。 米科学誌サイエンス(Science)に発表された論文によると、エリック・ソルト(Erik Sorto)さん(34)は「意図が作られる脳部位に神経プロテーゼ(人工器官)を埋め込んだ世界初の人物」だという。 21歳の時に銃弾による負傷で首から下がまひ状態になったソルトさんは現在、ロボットアームを使って握手のしぐさをしたり、飲み物が入ったコップをつかんだり、「じゃんけん」をしたりすることもできるようになっている。 プロテーゼを制御するために脳インプラントを用いる
国立情報学研究所(NII)とNTT(持ち株会社)は10月30日、人工頭脳プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」で、人工知能「東ロボくん」が代々木ゼミナールの大学入試センター試験模試の英語に挑戦した結果、偏差値が50.5と平均を超える好成績を達成したと発表した。 英語以外の教科のチームとの共同による全体成績では国公立大学4校6学部について「A判定」(合格可能性80%以上)に到達したという。 同プロジェクトは、2016年までにセンター試験で高得点を、21年春までに東大の入試を突破できる人工頭脳の開発を目指し、NIIが11年にスタート。各教科ごとにチームが組まれ、昨年には富士通研究所が参加した数学チームが代ゼミ東大模試で偏差値約60という結果を出している。 英語チームには、自然言語処理などの基礎研究に取り組むNTTコミュニケーション科学基礎研究所が参加。複数人による会話から状況や話者の意図を理
「Robonaut 2」は宇宙飛行士と共に働くマシンを作ることを目的にアメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した人型のロボットで、2011年2月にISSに打ち上げられて以来、微重力下での動作を確認するため、さまざまな実験を実施してきた。 これまでは上半身が支柱に固定される形式だったが、今回2本の脚を装着したことによって、ISSの内外で宇宙飛行士が遂行するミッションを手助するために必要な機動性を得ることができたという。 「Robonaut 2」の脚の長さは広げた状態で約2.7mあり、それぞれの足には7つの関節が設けられているため柔軟に動かすことができ、ISS内を支障なく移動することができる。また、先端には手すりをつかんだり、コンセントに取り付くことができる装置が取り付けられているなど、船外活動を想定した工夫がなされている。
夏の恒例イベントになりつつある、日本宇宙エレベーター協会の地上実証機実証大会『宇宙エレベーターチャレンジ』が、8月6日~9日の4日間、静岡県富士宮市にあるフィールドで開催された。第6回目の開催となる今年は、100キロの重量上げと2400メートル連続昇降にチャレンジしたチームも登場した。 『宇宙エレベーター』とは、静止衛星から地上に向けて“テザー”と呼ばれるカーボンナノチューブ製のケーブルを伸ばし、テザーに取り付けた昇降機で人や荷物を輸送するシステムのこと。宇宙エレベーターでの輸送コストはロケットの100分の1以下になるとも言われており、実現に向けて、大きく期待されている技術でもある。 これまではケーブル強度の問題で実現不可能と思われていたが、1991年にカーボンナノチューブが発見されたことで、一気に現実味を帯びてきた。現状では研究と社会への認知の一環として、地上での実証実験が行なわれている
When teams participating in the DARPA Robotics Challenge (DRC) were announced last year, almost all of them provided reasonably detailed renderings that gave us a good idea of the robots that they were working on. The notable exception was NASA's Johnson Space Center (JSC), which only released a piece of concept art that appeared to show a Robonaut-like humanoid, but didn't give much detail. And s
宇宙ロボ、やはり脚必要?=ステーションにある上半身に接続へ−NASA 上半身しかない人間型宇宙ロボット「ロボノート2」の同型機に2本の脚を接続した様子。脚は来年前半に国際宇宙ステーションに届けられる(NASA提供) 国際宇宙ステーション(ISS)に2011年から配備されている上半身しかない人間型ロボット「ロボノート2」について、米航空宇宙局(NASA)は14日までに、来年前半に2本の脚を届けると発表した。 接続された脚を使ってレール状の手すりを移動し、無重力環境でも体を固定して作業しやすくなる。上半身を改造すれば、飛行士の代わりにISSの外に出て、危険な宇宙空間で部品交換作業などができる。 ロボノート2は世界初の宇宙用人間型ロボットで、NASAと米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が開発した。内蔵コンピューターによる動作と人間による遠隔操作が両方可能で、現在は動作試験が続いている。
国立情報学研究所(東京都千代田区)などが開発した人工知能が先月から、大手予備校が作った東京大入試などの模擬試験に取り組んでいる。 今夏、実際に受験生が解いた問題で、23日に都内で合否判定の結果を発表する。偏差値はいくつか。入試を突破できるのか――。 「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトで、同研究所の新井紀子教授(51)を代表に、名古屋大や富士通などの研究者約200人が参加している。 ロボットといっても人間型ではなく、「東(とう)ロボくん」と名付けたコンピューター・プログラム。代々木ゼミナールが作った模試を読み込ませ、1問を1時間以内で解く。先日、東大の文系、理系それぞれの数学に挑戦し、近く英語、数学、国語など7教科の大学入試センター試験の模試に取り組む予定だ。
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