1971年東京生まれ。イラストレーター。ドクロ服、ドクロ雑貨集めに情熱を燃やしすぎている。ほかにはワニ、ウツボ、ハダカデバネズミなど毛の生えていない動物も好む。著書に「しろねこくん」、「ココロミくん」、「ひとみしり道」、「ばかスイーツ」などがある。(動画インタビュー) 前の記事:サブちゃんの好物を食べてみたい
車や家(住宅)など、3Dプリンターの可能性がますます広がってきている。SUUMOジャーナルでも、今年中に3Dプリンターの家が一般向けに発売されるニュースなどをお伝えしてきた。今回は、2022年7月28日に「太陽の森ディマシオ美術館」(北海道・新冠(にいかっぷ)町)内に日本初の3Dプリンター建築に宿泊できるグランピング施設がオープンしたと聞き、取材した。 3Dプリンターでしか表現できない凹凸ある世界 凹凸のある壁。卵形の建物。曲線で描かれた塀。まるで絵画に描かれた世界が飛び出たような空間は、北海道・新冠町の「太陽の森ディマシオ美術館」敷地内に建てられたグランピング施設「GLAMPING VILLAGE 紅葉の里」だ。フランス人幻想画家・ジェラール・ディマシオ氏が描いた、世界最大の油絵が飾られているこの現代美術館の依頼で、會澤高圧(あいざわこうあつ)コンクリート(北海道・苫小牧)が手掛けた。日
米領プエルトリコで、崩壊したアレシボ天文台の巨大望遠鏡(2020年12月1日撮影)。(c)Ricardo ARDUENGO / AFP 【12月2日 AFP】米領プエルトリコにあるアレシボ天文台(Arecibo Observatory)の巨大電波望遠鏡が1日、崩壊し、900トン余りの受信機が約140メートル下のパラボラアンテナに落下して粉砕した。同天文台は、映画「007」シリーズの撮影でも使われていた。 同天文台では今年、パラボラアンテナの上につり上げられていたプラットホームを支えていたケーブルのうちの2本が断線。エンジニアからは老朽化を警告する声が上がり、全米科学財団(NSF)は先月、望遠鏡の解体を発表したばかりだった。 現場の写真には、空中にちりが舞い上がる様子が写されている。NSFの広報担当ロブ・マーゲッタ(Rob Margetta)氏はAFPに対し、プラットホームが落下したことを認
米航空宇宙局(NASA)などが月面に再び宇宙飛行士を送る計画を打ち出す中、大手ゼネコン各社が宇宙開発に向けた研究を進めている。2030年ごろから有人月面探査などが始まるとみられ、宇宙基地建設などの需要が見込まれるためだ。各社はビルやダム建設で培った技術を活用し、宇宙ビジネスへの参入を目指している。 清水建設は今年4月、社内で宇宙開発の事業化を進める「フロンティア開発室」を設け、担当者約10人で月に基地を建設する研究などを行っている。月に存在するとされる氷を重機で掘削して解かし、月の土砂と混ぜて基地建設用のコンクリートを作るほか、生活に必要な酸素や飲料水を基地に供給し、水素を燃料として利用することを計画している。 鹿島は16年から宇宙航空研究開発機構(JAXA)と月に基地を建設する共同研究を行っている。月に建設機械を送り、地球からの遠隔操作と自動制御で月面基地を整備する計画だ。現在もダム建設
竹中工務店と大和ハウス工業グループのフジタは25日、四足歩行ロボットをそれぞれの建設現場で利用する実証実験をしたと発表した。ロボットが自動で現場を巡回し、カメラを活用して工事の進捗状況を管理したり、安全点検したりした。両社は今後、センサーなどを搭載したユニット(組み合わせ)を開発し、平成31年夏の本格活用を目指す。 このロボットは、ソフトバンク傘下の米ロボット開発会社、ボストン・ダイナミクスの「スポットミニ」。 実証実験では、工事現場を自動巡回するロボットに搭載したカメラの映像を通し、技術者が離れた場所で安全などを確認した。 建設業界では技能労働者が高齢化し、人手不足が深刻化している。現在は約330万人だが、37年度には216万人に落ち込むとの見方もある。このため、施工現場を中心にロボットを導入する動きが相次ぐ。 こうした中、四足歩行ロボは悪路でもバランスを取りながら進むことができるのが特
軽くて頑丈で手に入りやすい--。植物を原料とするこんな繊維が「夢の新素材」として注目されている。セルロースナノファイバー(CNF)だ。日本の豊富な森林資源を活用できる可能性があり、温暖化対策やリサイクルに役立つと期待されている。【斎藤有香】 ●鉄の5倍の強さ 植物は弱くて折れやすいといったイメージがあるが、約1400年前に建設された奈良の法隆寺のように現存している木材建造物もある。その強さの理由の一つは、植物細胞の中にある分子「セルロース」だ。スギやヒノキなど針葉樹の成分の約半分を占め、束状になって植物を支える。 頑丈なセルロースを分解するには大量の有機物質を使う必要があったが、磯貝明・東京大教授(セルロース科学)は2006年、触媒を使った特殊な酸化反応を利用して、常温常圧の自然な状態で分解してCNFを取り出すことに成功。15年にアジアで初めて「森林・木材科学分野のノーベル賞」とされるマル
長さ30センチほどの鉄製の昇降機が、するするとケーブルを上っていく。その高さは約100メートル。2016年にドイツ・ミュンヘンであった実験は、壮大な構想への、ささやかな一歩を刻んだ。 関係者が実験の先に見据えるのは「宇宙エレベーター」だ。上空10万キロに設けた宇宙ステーションと地上をケーブルでつなぎ、何両にも連なった昇降機で往来する。 宇宙服は不要。誰でも宇宙ステーションに行き、星空観察や無重力サッカーを楽しめる。そこから月面まで小型宇宙船を飛ばせば、月の鉱物資源を発掘できる――。 「現代のバベルの塔」。そう称される構想の実現に、日本大学理工学部(千葉県船橋市)の青木義男教授(60)=安全設計工学=が挑んでいる。 「エレベーターで宇宙に行けるはずがない」。青木教授は最初、そう思った。ビルのエレベーターの安全管理や事故調査を研究していた08年のことだ。でも、米航空宇宙局(NASA)が技術競技
我々の身体の表面から内側まで約1000兆個も存在すると考えられる多種多様な在住細菌叢、つまりヒトのマイクロバイオーム(microbiome)が話題だが、細菌を生かす技術は医薬の世界だけではない。土木建築の分野でも、細菌を使った研究が行われている。 致命的なコンクリートのヒビ割れ 例えば、建設大手の鹿島の研究所にもバイオ部門があったりするし、大成建設も好気性細菌の研究をしたりサッポロビールとバイオ燃料の共同研究をしたりしている。ただ、これらはバイオマス利用や環境負荷の低い建材の開発などで、細菌を実際の土木建築技術に応用するといったものではない。 一方、19世紀からの「コンクリートの時代」もすでに100年以上が経つようになり、いわゆるインフラの老朽化が問題になっている。橋やトンネル、道路といったインフラ構造物が耐久年数を超え始め、さらに温暖化などの気候変動がこれら構造物に予測不可能な事態も起こ
持ち運び便利な電柱? 関西電力が昨年から、新設する電柱について、従来の1本構造から上柱と下柱の2本継ぎで1セットとする「2本継ぎ電柱」を採用している。高さ十数メートルにもなる長さの電柱を半分にすることで運搬コストが抑えられ、工事の安全性と効率性も高められるという。原発再稼働が見通せない状況で、関電は電線を銅製より安いアルミ製に切り替えるなど送配電部門でも節約を続ける。ただ、電力小売り全面自由化など電力システム改革が進む中で、こうした節約は電力業界に新規参入した「新電力」など敵に「塩を送る」というジレンマを抱えていた。(藤谷茂樹) 現場の声から生まれる 「2本継ぎ電柱」は、関西電力が、配電資材を製造販売するグループ会社「日本ネットワークサポート」と共同開発したコンクリート製の柱だ。平成22年に導入し、昨年4月からは電柱の更新時はすべて2本継ぎ電柱を使うことを決めた。関電管内にある電柱約270
日立製作所(日立)は5月27日、中国・広州市の超高層複合ビル向け超高速エレベーターの走行試験で分速1200m(時速72km)を達成したと発表した。 同エレベーターは分速1200mを実現する大出力と薄型化を両立した永久磁石モータ、昇降機用として世界最大級の容量をもつインバータを搭載した省スペース制御盤などが特徴。下降時の定格速度は分速600m。 安全面では耐熱性に優れた制動材を使用したブレーキ装置を開発。さらに、高速走行においても快適な乗り心地を実現するため、振動を減衰させるアクティブガイドローラーを開発し、カゴの上下左右の4カ所に設置した。このほか、気圧の変化に緩急をつける独自の気圧制御方式により、耳閉感を緩和するなど、安全性と快適性の向上に向けたさまざまな新技術が投入されている。 同エレベーターは2016年秋に稼働予定で、今後は安全性・快適性をさらに検証しながら、最終調整作業を進めるとし
研究グループのラーズ・バーグランド教授は「木材の魅力は、再生可能資源から作れること。強度と粘度に優れ、密度や熱伝導率も低い」と新素材のメリットを話す。今後は、透過性を高めるほか、より多くの木材でも応用できるよう研究を進める予定だ。 成果は、科学誌「Biomacromolecules」に掲載されている。 関連記事 “ステルス人間”が実現する? レーダー波を抑える「メタスキン」、米大学が開発 レーダーから見えにくくなるという「メタスキン」を米大学が開発。研究を進めれば、可視光でも見えなくすることが可能化もしれないという。 透明マント、ついに開発成功か 米研究 モノを外から見えなくする「透明マント」の開発に成功した――そんな研究成果が発表された。 植物を丸ごと透明化 解剖不要で内部の観察可能に 名古屋大が成功 植物の葉や根、茎、花などを丸ごと透明化し、解剖することなく内部を細胞レベルで観察できる
10階建ての建物(高さ27・45メートル)を揺らして耐震性を調べる実験が11日、防災科学技術研究所の「Eディフェンス」(兵庫県三木市)であった。研究所によると、この高さの鉄筋コンクリートの建物を実際に揺らす実験は世界初という。 重さ約1千トンのテスト用の建物を台に載せ、阪神・淡路大震災の震度6強を観測したのと同じ揺れを、約40秒間加えた。建物はしなり、10階部分が1階床に対して最大50センチずれた。室内の棚は転倒した。中層階にある柱や梁(はり)の接合部にひび割れが集中したが、倒壊するほどの損傷ではなかった。 実験は現行の耐震基準で建てられた集合住宅などが、耐震性にどの程度の余裕があるか調べるために行った。研究所の福山国夫客員研究員は「継続して使うには補修が必要だが、今回の結果は現行基準の安全性を示している」と話した。(佐藤建仁)
噴石に見立てた砥石の貫通を防いだ、防弾チョッキに使われる繊維を挟んだ木材(左)(16日午前、神奈川県横須賀市で)=上甲鉄撮影 防弾チョッキなどに使われる「アラミド繊維」で山小屋の屋根を補強し、火山の噴石が屋根を貫通するのを防ぐ技術の公開実験が16日、神奈川県横須賀市で行われた。 昨年、噴火した御嶽山の火口周辺では、こぶし大の噴石が最高時速300キロほどで飛んだとみられ、多数の死者が出た。山小屋で難を逃れた人も多かったが、噴石が屋根を突き抜けた例もあり、内閣府で補強方法を検討してきた。 実験では、屋根に使われるスギ板や鋼板の間に、厚さ1ミリ弱のアラミド繊維のシートを2枚挟み、噴石に見立てた円柱形の砥石(といし)を高速でぶつけた。重さ1・4キロの石を時速440キロで、重さ3・4キロの石を時速295キロでぶつけた結果、いずれも貫通はしなかった。
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