Christopher Gobok 著 PDFをダウンロード はじめに IEEEの次世代Power over Ethernet(PoE)規格(PoE++)が5年の開発期間を経て2018年末の制定を予定する中、給電装置(PSE)と受電装置(PD)の開発者は最新のハードウェアを求めて躍起になっています。PoE++は以前の規格である供給電力25.5Wのほぼ3倍にあたる最大71.3Wの電力をPDに供給できるため、この動きは当然と言えます。PoE++は52Vの電圧で1.7Aの電流をギガビット・イーサネットと同じケーブルで送電でき、屋外の加熱型パン・チルト・ズーム・カメラ・ネットワークやセルラ通信、Wi-Fi通信用の長距離基地局およびアクセス・ポイントなど、次世代の大消費電力アプリケーション向けの土台となるものです。 図1に、1つのPDが1つのPSEに接続された、基本的なPoEのブロック図を示します。