デジカメを始めとするデジタル家電の隆盛にともない、新規参入が相次ぐメモリカード。昨年、株式会社ケンコーが国内での取り扱いを始めた「ATP Electronics」(以下ATP)も、新興メモリカードベンダーの1社だが、同社製品は弊誌「記録メディア転送速度テスト」でいきなりトップクラスの転送速度を叩き出して話題を呼んだ。ATP製メモリカードは転送速度だけでなく、防水防塵性能や耐久性なども備えており、数あるメモリカードの中でもコストパフォーマンスの高さが注目を集めている。 そのATP台湾の本社と工場を訪問する機会を得た。ATP製メモリカードの特徴や製造工程、ATPのロードマップなどについて2回にわたってレポートする。 ■ メモリカードのパッケージングに特化 ATP台湾本社は、台湾の首都である台北の、内湖科技園区にある。内湖科技園区はここ数年で開発された、ハイテク企業のための街だそうだ。 ATPは