「党出直しの先頭に立つ」 激戦制した古賀誠氏 福岡７区 / 西日本新聞「予想された厳しい苦しい選挙だったが、支援と支持の輪を広げていただいた。子や孫が誇りの持てる古里づくりを必ず前進させる」 午後１１時半。福岡県大牟田市の事務所に姿を見せた福岡７区の自民前職古賀誠氏（６９）は、支持者の万歳を受けて何度も頭を下げ、１０選を笑顔で喜んだ。小選挙区で首相経験者や閣僚経験者が相次ぎ落選するなか、派閥領袖を務める党実力者の面目を保った。 昨年９月、民主党が古賀氏の元秘書で地元市長の擁立を発表すると、古賀氏は危機感を強め、週末ごとに校区単位の集会を開く「どぶ板選挙」を展開。派閥の若手議員を投入し、地元の全首長の支援も取り付けた。 公示後も中盤からは選挙区への張り付きを余儀なくされ、演説では涙声で訴える姿を幾度も見せた。報道各社の世論調査は一部で「劣勢」と伝えられ、選挙戦最終日の２９日には周辺にこう漏らした。「なぜ追いつかないか、理由がわからない」 終盤までもつれ込んだ激
