「筋トレ」や「縄文」といったビジネスとは縁遠そうな分野から「仕事術」を説く本の刊行が相次いでいる。定番のビジネス書にはない意外な視点からのメッセージが受けているようだ。筋力トレーニング(筋トレ)をテーマにした異色のビジネス書がベストセラーになっている。Testosterone著「筋トレが最強のソリューションである」(ユーキャン)は2016年に出て、発行部数は14万7千部に上る。米国留学中に筋ト
トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書評 > 記事一覧 > 記事 【書評】 明治初期日本の原風景と謎の少年写真家 アルフレッド・モーザー 著 Tweet 2016年10月2日 ◆人、建物の静けさ写す [評者]飯沢耕太郎=写真評論家 このところ、幕末・明治初期に撮影された古写真に注目が集まりつつある。新たな写真が次々に発掘され、これまであまり取り上げられなかった写真家にもスポットが当たるようになった。本書で紹介されている、オーストリア・アルトアウスゼー出身のミヒャエル・モーザーもその一人である。 モーザーは、写真家のヴィルヘルム・ブルガーの助手としてオーストリア=ハンガリー帝国の東アジア遠征隊に同行し、一八六九(明治二)年に十六歳という若さで日本に来た。彼はそのまま横浜に残り、ジョン・レディ・ブラックが発行していた英字新聞『ファー・イースト』の写真撮影を担当するよ
トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書評 > 記事一覧 > 記事 【書評】 ヴェネツィア 美の都の一千年 宮下規久朗 著 Tweet 2016年8月7日 ◆夢うつつ 魅惑の劇場都市 [評者]和田忠彦=イタリア文学者 ヴェネツィア-アドリア海に浮かぶちいさな島がなぜ人を惹(ひ)きつけてやまないのか。美術史家である著者は、中世、ゴシック、ルネサンス、バロック、ロココといった美術史的展開を軸に、六世紀から現在まで、背景に政治社会史を重ね合わせながら、町の歴史を織りなす特性を丹念に、そして手際よく抽出していく。 イタリア美術や建築に関心を寄せる読者ならなじみの深い、ルネサンス期を華やかに彩るヴェネツィアゆかりの画家や建築家たちの代表作が、共和国の絶頂期から爛熟期(らんじゅくき)へといたる二百年余の時間のなかで、町のかしこに配置され空間をゆたかに満たしていく歩みが活(い
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