若し読者の中に「俺はバリュー投資派で、かつ長期投資派だ」という確固たる信念を持っている人が居るなら、アメリカの通信セクターへの投資を検討することをお勧めします。 アメリカの通信セクターは昔は重要な産業分野のひとつでした。ソロモン・ブラザーズのジャック・グラブマンのような花形アナリストを輩出したセクターでもあります。 でも今では通信のセクターがS&P500に占める割合は凄く小さくなってしまいました。 下はビスポークの資料ですが、いちばん上の紫色が通信セクターです。 通信セクターがここまで駄目だった理由は2つあります: 1.ドットコム・バブルが弾け、同業界に固有の過剰投資体質が暴露された 2.規制業界から自由競争へと移行し過当競争が明らかになった その結果、通信はアメリカ株の中でも一番駄目なセクターになってしまいました。次のグラフは各セクターのパフォーマンスを2つの測定期間でプロットしたもので