麻雀の打ち方には、その人の生き方が出る。それはもう、ありありと。 ここぞというときに勝負できなかったり、目先の利益に飛びついてしまったり、深く考えられず行き当たりばったりになったり。 心の弱さや愚かさ、狡猾さ。もちろんそんなネガティブな面だけではなく、思慮深さや正直さ、勇気なんていうものもとてもよく見える。 麻雀は、人生や経済を凝縮した遊技である私の両親は、福岡市の歓楽街、中洲で小さな雀荘を営んでいる。6月末で創業37年になった。つまり私は、雀荘に育てられてきたわけだ。 幼い頃から、麻雀は身近にあり、休みの日に家族と麻雀を打つのが何よりも楽しみだった。 サムネイルに載せた言葉は、母の言葉だ。 将棋は兵法、囲碁は陣地取り、麻雀は経済。 時代で変わる天下取り。経済を知らずして、永続的な反映はなし。運・不運を経済で乗り切る、高橋是清の世界がここにはある。 いつごろからだったか忘れたが、あるときか