上司から労働組合から脱退すれば不祥事の記録を消してやるなどと迫られたのは労働組合法上の不当労働行為だとして、JR東日本傘下のジェイアールバス関東の30代男性社員らが東京都労働委員会に救済を申し立てた。11日付。 社員と、社員が所属する東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)水戸地方本部が連名で申し立てた。12日公表された申立書によると、ジェイアールバスの白河支店(福島県白河市)に勤務する社員は昨年11月、バスの回送中に喫煙や通話をしたとして上司に喫茶店に呼び出され、「俺が納得する書類(脱退届)を出せ。そしたら不祥事を握ってやる」と求められた。労組脱退と引き換えに不祥事を穏便に済ませる考えを示されたと受け止めたという。 「今のドライブレコーダーの映像はサーバーに残っている。脱退届を出すなら映像を消す」「社長に書記長と副分会長までやった社員が反省して非組になったから、罪を軽くしてくれと言えるんだ」