神戸市立須磨海浜水族園(須磨区)が、中国や東南アジア原産のドジョウの一種「チャイナバタフライプレコ」の繁殖に国内で初めて成功した。体長1・5〜2センチの稚魚約60匹は30日から、園内の「世界のさかな館」で一般公開され、元気に泳ぐ姿が見られる。来月下旬まで。 チャイナバタフライプレコは、コイ目タニノボリ科に所属。急流に流されないように体を吸盤のようにして岩場に密着することができるため、水槽の壁にも張り付き、半透明の体にある心臓や消化器官が簡単に観察できる。ドジョウ類の繁殖に成功した経験から産卵環境を同様にしたところ、6月に142個の産卵が確認された。同園飼育員の国居彩子さん(24)は「水槽に張り付く姿は愛らしいのでぜひ見てほしい」と話している。